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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
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最終章『ふたりで…』
崩壊した世界で刑部姫とこの先生きこのるにはどうしたらいいですか?
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ら探偵さんは休暇をとった方がいい。なんならここに来てもいい。』
「…。」
無理はするな。
そう言われ、会話は終わる。
「…。」
休暇…か。
昔は嫌という程取ってたっけな。
でも今は、休んでると色んなことを思い出しちまう。
嫌でも、あのころの日々を思い出させられる。
あいつがいた日常を、
あいつがいてくれた、なんてことない日々を。
「…。」
仕事をしていれば、忘れられる。
そう思い俺はパソコンを開いてメールで届いた依頼をチェックしていく。
そうして俺は知らない間に、働き者になっていた。
「邪魔するぞ。」
「え?」
ノックもなしに誰だよおい、と思ったがそこにいたのは知り合いだった。
「大和…それに」
「僕もいるよ。」
大和に舞、そして葵と
かつて共に葛城財団を倒したマスター達だった。
「帽子…かぶるようになったんだな。」
「知らねーの?帽子は一人前の男の証なんだよ。」
「…そうか。」
3人は勝手にソファに座る。
この3人だが、当然俺と違ってマスターなのだからサーヴァントは持っている。
おそらく俺に気を使ってる。
多分一階のロビーに待たせているんだろう。
「最近、全然集まらないよね探偵さん。BARにも全く来ないし。」
「BARにはおめーが男って分かってから行ってねーよ。」
「でもさ、呼んでも集まりには来ないのはどうかと思うけどね、あたしは。」
心配そうに俺の顔を覗き込む舞。
そして葵は、俺に向けて一冊の本を差し出した。
「…なんだよこれ。」
「これ、アンタに渡して欲しいって、香子が前に刑部姫に頼まれたんだってさ。」
「…あっそ。」
差し出された本には『実録、姫路町の探偵』と書かれたタイトルと表紙を飾る刑部姫となんだか知らねーイケメンが背中合わせになっている。
なんだこりゃ。
「生前刑部姫が描いてたものでさ、アンタ、以前一緒にサバフェス出ようって約束したんでしょ?」
「ああ、そうだけど。」
「そんときに出すためにこっそり描いてたんだよ。コレ。」
「あっそ。」
頬杖をついて、そっぽを向く。
「ねぇ、」
「…なんだよ。」
「刑部姫が残したモノなんだけど…読みたいとか思わないの?」
「…思わねーよ。」
そう言った直後だった。
葵は机に乗り出し、俺の胸ぐらを掴みあげた。
「いつまでもカッコつけてんじゃねぇよ!!キザっぽいふりして!あたかも興味ありませんみたいな素振りして!それがカッコイイって思ってんのかよ!!」
「やめてよ葵ちゃん!!」
キレる葵。それに慌てて舞が仲裁に入り、なんとか彼女を落ち着けさせる。
「探偵さん…どうして?」
「おっきーは…刑部姫は死んだ。だからもう俺は過去は
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