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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
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最終章『ふたりで…』
一人の探偵N/相棒よ永遠に
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んだよ。」
「…じゃあ…どう、すれば…。」
「決まってんだろ。いつの間にか周りが決めんだよ。アンタは人の上に立つに相応しい。アンタこそ俺達の主人公だ。ってな。」
「…。」
と、かっこつけて言ってみるが実は俺も身体が限界超えてる。
その場に座り込み、奴を倒せたという余韻に浸るも、
「もう…戻ってこねーんだな。」
どれだけ頑張ったとしても、やつを倒したとしても、どれだけ願ったとしても、
「…おっきー。」
彼女はもう、帰っては来ない。
「…なぁ、おっきー…!」
戦いの時、気配は感じ取れた。
けどもう、その気配はどこにもない。もう俺の隣に、彼女はいない。
「どうして…どうしていなくなっちまったんだよぉ…!!おい!!」
悔しさのあまり地面に拳を叩きつけるも、目に入ったのは令呪の消えた手の甲。
悔しさは紛れるどころか、余計にその気持ちは強くなって心の中で渦巻く。
彼女はもう…帰ってこない。
「…。」
涙が止まらない。
こらえても、上を向いても、とめどなく涙は溢れてくる。
「いたぞ!あそこだ!!」
遠くから声が聞こえる。
皆だ。皆がここにやっと来たんだ。
「おい!しっかりしろ!!」
野中さんや森永が、俺の肩を持って立ち上がらせる。
「何があった!?説明できるか!?」
「いや…ちょっと待ってよ。」
肩を叩き、呆然とした俺に大声で話しかける野中さん。
しかしここで、葵が止めに入る。
「それ…。」
「探偵さん…令呪が…!」
上半身と下半身、真っ二つに別れた正義の死体が転がっている。だから俺が勝ったということは全員が理解出来ていた。
しかし、葵の指さした先、そこにあるのは俺の手の甲。
令呪が掠れて消えた、手の甲。
それを見て全員が静まり返る。
確かに全員、おっきーが胸を貫かれ絶命したのは見ていた。
けど、どこかで思っていたのかもしれない。
実は、生きているんじゃないかと。
なんとかなるんじゃないかと。
しかし現実はこうだ。
おっきーは実は生きていましたなんてご都合展開はないし、助かったりもしてない。
俺は、失った。
勝利と引き換えに、大切なモノを失ったんだ。
「…。」
目も当てられない、いつの間にかそこにいた女神はそう思ったんだろう。
彼女はそのまま踵を返すと、どこかへと消え去った。
「…。」
空を見上げる。
憎らしいくらいに、雲ひとつない綺麗な空。
その空は今の俺からしてみれば、悲しいという感情しか湧いてこなかった。
「どうして…どうしてだよ…。一緒に夢を叶えようって…!!2人で約束したじゃねーかよ!!」
涙が止まらない。
抑えていた感情も漏れ出てくる。
どれだけ叫んでも
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