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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
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最終章『ふたりで…』
一人の探偵N/相棒よ永遠に
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び、次の瞬間蝙蝠達は全てが炸裂した。
「へへ…どうだ…!」
爆風による煙が晴れ、そこには上半身がボロボロになった正義。
だがまだ2本の足できちんと立てている辺り、ロクにダメージは通っちゃいない。
だが、ここでまだ諦めるほど俺の怒りはまだ冷めちゃいない!
さぁもう1発殴ってやる!
と思ったその時だ。
「!!」
後ろから音を裂き、超高速で迫ってきた何かを間一髪でかわす。
それは俺の顔の横スレスレを通り過ぎると、その紅いものは正義の足に突き刺さった。
紅いものとは…そう。
「これは…なんだ…!?」
「あれは大和の!?」
大和の持つ、あの紅い刀であった。
ピリピリと紅い電気が迸り、やつの足と地面を縫い付けている。
「ふん…援護のつもりかもしれないが…こんな攻撃でやられるほど僕は甘くない…!!」
深々と刺さった刀を抜き、自分には必要ないとでも言いたげに投げ捨てる。
大和の援護…いや違う。
あいつは援護するためにこの刀を投げてくれたんじゃない。
答えは…!
「こういうこと…だろ!!」
投げ捨てられた刀を拾い上げ、走る。
手に取った瞬間、両手に静電気が走ったような感覚になるがそんなの気にしてられない。
「くらいやがれえぇぇぇーッ!!!!!!」
まっすぐにかまえ、正義の胴体めがけ渾身の力を込めて、突く。
「!!」
ずぶずぶと入り込む刀。
やがて背中からつきだし、正義は盛大に吐血する。
「そん、な…ぼくは…しゅじん…こうだ、ぞ…。」
「王になりてぇとか主人公になりてぇとか!いちいちうるせー奴らだな!」
もっと深々と突き上げ、さらに俺は
「そういうのは!!なるべくしてなるもんじゃ…ねーんだよ!!」
「!!」
踏ん張り、力を込め、もっと深く突き刺す。
まだ大和の魔力が刀に残留していたのだろうか、やつの体内に紅い電流が溢れ出した。
「あっ!ああああああ!!!これは!!これはァ!!力が!力が抜けていく!!やめろ!!やめるんだ一誠くん!!!このままでは僕が主人公ですらなくなってしまう!やめるんだ!!」
「おい正義…人に頼み事すんならよ…まずは…!!」
刃の向きを変え、そのまま俺は奴を横真っ二つに斬り裂いた。
「…人の名前をきちんと覚えてからにしやがれ…!」
「…。」
最後に思い切りバチィッと雷の弾けた音がし、正義はついに倒れた。
「…こ…ひゅー…ひゅー…。」
「…。」
もはや虫の息状態の彼を、見下ろす。
トドメを刺してやろうかと思ったが、もう手に力が入らない。
刀を握る力もなく、その場に大和の刀を落としてしまった。
「さっきも言ったけどよ。主人公とかってそういうモンはなりたいからなるもんじゃねー
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