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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
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最終章『ふたりで…』
一人の探偵N/相棒よ永遠に
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を持っていてはダメだ。」
至近距離まで接近した正義はDTマグナムの銃身を掴むと、そのまま握り潰した。
「…!」
「教えてあげるよ。僕の友達を最も奪ったもの…それは紛うことなき"悪魔"だ。」
「それは…てめぇらがサーヴァントを舐め過ぎた自業自得じゃねーのかよ。」
「いいや違う。悪魔達は残忍で狡猾なやり口で人間の命を奪う。僕はそれが許せなかった。いや、絆を守れなかった己の弱さも許せなかった。」
使い物にならなくなった銃を取り上げられ、捨てられる。
「そうして僕は悪魔に勝つための宗教を作り、打倒しようと皆で協力した。それが」
「人間同盟だろ。クッソうぜぇ似非宗教組織がよ。」
「ああ、でも、それだけじゃ悪魔に勝つということに遠く及ばない。覚えているかな?キミが悪魔と協力して支部を潰し、僕はその時瀕死の重傷を負ったことを。」
あんなこと忘れるわけがない。
ブラダマンテと燕青が自分のモノではないとわかり、恥をかいた上にマルタさんにぶん殴られたことだ。
「その時、治してもらったのが葛城財団代表、葛城恋だ。その時は感謝してもしきれなかったけど、今思えば、僕はあくまで道具として利用されていたに過ぎなかった。」
「…。」
ゆっくりと歩き出し、俺の周りを円を描くようにしながら奴は話を続ける。
「代表の手術によりサーヴァントと同等…いや、それ以上の力を得た僕、ここで僕は代表に脳も弄られてしまってね。実験用のモルモット兼、従順な兵士へと改造させられていたんだ。」
「だから…何が言いてぇんだよ…!」
おかしいとは思ってはいたよ。
アルトリアオルタの件で再会を果たした時、気色悪いくらいにあのくそデブに忠誠誓ってたからな。
おそらくだがこいつ自身、葛城恋のやってることに難色を示したんだろう。
悪魔を浄化するって聞こえはいいが、実質やってたことはレイプだからな。
だから葛城恋は物事を円滑に進めるため、そして完璧な兵士になってもらうため奴の脳もいじった。
自分を神格化し、そして霊基書換の行為も神聖な儀式だとクソみてーな常識を植え付けた。
「しかしその点についてはお礼を言わなきゃいけないね。ありがとう、一誠くん。」
「…?」
「僕は化け物となった代表に飲み込まれ、彼の死ぬ間際脱出した。だが、そこで彼の施した洗脳も解けたんだ。それは間違いなく、代表を倒した君のおかげさ。まぁ今まで吸収した悪魔達の力も一緒に抜けてしまったけど、それはそれさ。」
俺の目の前を何かが通り過ぎる。
黒く、羽ばたく何か。
それはよく見ると、蝙蝠だった。
折り紙で出来た、あの蝙蝠だった。
「どうだい?よく出来てるだろう?君の契約した悪魔を吸収したからね。使えるのさ。」
「…!」
ちょうど後ろにいる正義。
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