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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
初めての・・・
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すことができないところまで来ているんだ」
「「!!」」

そう言われてハッとした。確かに俺たちは今まで多くの敵と戦いを繰り広げてきた。それも、最近になってからはどんどん規模も大きくなってきているし。

「お前たちの世界の神、アンクセラムは放任主義過ぎる。自分の生み出した世界の管理すら怠り、その結果がこの様だ」
「このままではこの世界は崩壊し、君たちはより大きな戦争を繰り広げるだろう」
「だからその前に、この世界の再構築を計画することにした」
「再構築?」

彼らが何をしたいのかわからず、必死に頭をフル回転させて状況を理解しようとする。そんな俺たちを嘲笑うように、彼らは続けた。

「この世界に新たな神を降臨させ、正しい道へと導く」
「そのために、この世界の住民たちに苦しみを与え、より大きな戦争を起こすのよ」
「なっ・・・」

天使とは思えないような発言に思わず体が震える。怒りにより、明らかに全身の血液が沸き上がっているのを感じた。

「そんな勝手なことを・・・」
「そんなことをしなければならないほど、この世界は乱れているんだ」
「本当は私たちの手であなたたちを殺してしまいたいけど、それをするとアポロ様に何か処罰があるかもしれない」
「だから俺たちは自分達の許される範囲で君たちに苦しみを与える!!そしてそれがトリガーになり、アンクセラムは神の座から追放されるだろう!!」
「お前たちの・・・」

全身から魔力を放出させ、パワーを上げていく。俺は目の前の敵を打ち破るために、ドラゴンフォースを解放し、飛びかかる。

「好きにさせるか!!」
「「!!」」

速度を上げて一気に距離を詰める。一瞬で間合いに入った俺を見て、二人の表情からは驚愕の色が滲み出ていた。

「ヤバッ!!」
「くっ」

ガードの体勢に入る二人。しかし、それよりも早く放たれた蹴りはーーー

「はいはい、終了」

突然目の前に現れた男にあっさりと弾かれ、その勢いのまま吹き飛ばされてしまった。

「がっ!!」
「シリル!!」

近くの木に叩き付けられ全身に激痛が走る。地面に伏しながら顔を上げると、先程の二人の前には赤色の髪をした男が立っていた。

「くっ・・・もう一人いたのか・・・」

想定外の敵の登場でダメージを受けてしまった。しかもかなりの痛みが全身に走っている上に、この国に来てから続いていた体調不良で完全に俺の意識はなくなってしまった。

















ウェンディside

「え・・・シリル?」

さっきまで顔を上げていたはずのシリルが力なく地面に倒れているのを見て、体から冷や汗が吹き出す。

「バーン様」
「すみません、助かりました」


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