第二百十四話 殲滅をしてその四
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「そうするな」
「それでは」
「戦後処理をして」
「その後で」
「進軍の再開だ」
また兵を進めるというのだ。
「補給も整えてな」
「それでは」
「川を渡る頃には春だな」
久志は季節の話もした。
「それも結構進んだ」
「雪が完全に溶けて」
進太も言ってきた。
「そしてでござる」
「進みやすくなってるな」
「そうでござる」
「この平原は積もってなかったけれどな」
「まだ騎士団領の多くは」
「雪が積もっていてな」
「輸送も苦労したでござるよ」
「本当に雪は難儀だな」
久志は腕を組んでこうも言った。
「あんなに邪魔なものもな」
「そうはないでござるな」
「防寒も考えないといけなかったしな」
「だから春になると」
「ぐっと楽になるな」
「そうなるでござるよ」
「じゃあ春は王国を攻めて」
そうしてというのだ。
「降してな」
「そうしてでござるな」
「ああ、次はな」
さらにというのだ。
「連合王国だ」
「順序よくしていくでござるな」
「そうするな、じゃあ今はな」
「戦後処理でござるな」
「それにかかるな、それが終わってからな」
「ライン川を渡るでござるな」
「そうするな」
笑顔で言ってだった。
久志はまずはそれに専念した、戦死した者まで蘇らせて捕虜にした者達は一時後方に送ってそのうえで。
騎士団の軍勢にもだ、処遇を決定した。
「帝国軍にな」
「全軍入れますね」
「そうするな」
本陣での会議の時に源三に答えた。
「そしてな」
「戦力として使いますね」
「ああ、騎士団は強力な騎兵隊が多いからな」
「戦力として充分ですね」
「歩兵も強いし砲兵もそこそこだ」
そういった戦力も充実しているというのだ。
「だからな」
「それで、ですね」
「戦力に加えてな」
「王国軍との戦にも使いますね」
「連合王国とのそれにもな」
「そうしますか」
「降した戦力は迎え入れる」
自軍即ち帝国軍にというのだ。
「そうしてな」
「より強くなりますね」
「ああ、数も増えてな」
「兵種も充実します」
「そうするな」
騎士団の軍勢もというのだ。
「そしてそのうえで」
「ライン川を渡って」
「王国を攻めるな」
そうするというのだ。
「もうライン川は掌握したしな」
「ライン川を掌握したのが大きいね」
留奈がこのことを言った。
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