4部 淫楽に堕ちる天使
21話 プライベートビデオ
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が趣味ですか?」
「外では勿論してないよ。この家の中だけ。それに映像もネットとかには流さない。個人的に観るだけ。まぁ、気分が盛り上がらない時はアネットと観ていたけど」
「種明かしすると、寝室の黒猫の置物に仕掛けてあるのさ」
映像では自分自身が乱れる姿が流れていた。それを茫然と観る水菜。私が乱れるとこんな顔してはしたなくセックスをしているんだ。ちょっとショックかな。
「恥ずかしいよな。自分がこんな顔して楽しんでいるんだから。でも……今に快感になるのさ?撮影される事で誰かに観られているという意識が、こんな心理になる。もっと見せつけてやりたい、と」
ビデオの再生を止める。
そして、他にも沢山のシーンを隠し撮影した事を明かすエリオット。
「なかなか他人のセックスシーンを垣間見る事はできないと思うよ?1番古いのは10年前のかな。丁度、ジェニファーを宿した夜だな」
その他にも15枚程、DVDがある。
その全部に年月日の記載だけしてあった。
水菜はどうやってこのカメラの映像を入れたのか気になり、訊いた。
「でも、どうやってカメラの映像をこのDVDに入れたのですか?」
「いい質問だね。カラクリはこうだよ」
彼らは寝室に行くと、エリオットが黒猫の置物を取り、水菜に見せる。
黒猫の瞳の部分にカメラのレンズがあるらしい。よく見ると確かにレンズが仕掛けられている。
その黒猫の置物の底板を外し、カメラを見せた。高感度カメラと呼ばれる小さな盗撮に使われるカメラだ。
それをエリオットは自分のパソコンに流れるようにセッティングして、ハードディスクで観られるようにした。後は編集なりしてDVDに焼いて完成である。
「何で撮影してみようと思ったのですか?」
「そうだね。最初はふざけて撮影しだしたのが始まりだったかな。若気の至りさ。カメラを前にして交わると誰かから観られているような錯覚になった。アネットも見られる事で興奮を覚えたようでね。それが始まり」
エリオットは懐かしそうに話す。
「それからさ。2人で見返すと「あの時は燃えた」とか「あのプレイが面白かった」とか結構思い出す事ができるんだ。だから、記録として残そうと思った。色々忘れる事が多いからね。嫌な記憶は覚える癖に」
「あの」
「何かな?」
「もし見せてもらえるならそのビデオ、観させてください」
「どうせならもっと興奮する事をしないかい?」
「自撮りですか?」
「そういう事さ」
水菜を客間で抱く事にしたエリオットは、ソファに座らせる。
襟を大胆に開くと軍服の上着を脱いだ。
2人で見つめ合う。
銀色の瞳が茶色の瞳を見つめる。
そして確かめるように唇を重ね出す。
「ンッ…ンッ…エリオットさん
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