スーパーロボット大戦OGs
0034話
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撮ってきた映像が入ってる」
ニューヨークから無事ラングレー基地まで戻った俺は、ヴィンデルへと2枚のディスクを渡す。
「ご苦労だった」
ヴィンデルはそのディスクを受け取り、早速自分のコンピュータで確認を始める。
「そのデータを見てれば分かると思うが、今回忍び込んだマフィアはアルバート・グレイと協力関係にあるんじゃなくて、多分自分の汚れ仕事をやらせる為にアルバート・グレイ本人が作ったものだ」
「本当か?」
「それだけじゃない。データの中でもメールを見てくれ」
ヴィンデルが俺の言葉を聞き、データの中からモニタにメールの一覧を表示させる。
「上の方の……そう、それだ。ちょっと読んでみてくれ」
そのメールは、モントーヤ博士の暗殺を命令するものだ。
さすがにヴィンデルもそのメールを読んで驚きの表情を浮かべる。
「これは」
「アルバート・グレイってのは三流の政治屋なんだろう? そいつが時流エンジンの事を知ったらどうなると思う?」
「なるほど、確かモントーヤ博士は事故で死亡だったな?」
「ああ、恐らく車に細工か何かしたんだろうな。で、警察なんかは政治家としての権力で黙らせたって所だろう」
「そう、か。そこまで」
数秒黙っていたヴィンデルだったが、突然デスクへとその拳を叩きつける。
ガンッという音が部屋に響き、それがヴィンデルの内心を表しているように思えた。
「アクセル、この事は」
「ラージ達にか? 言えない。言える訳がない」
モントーヤ博士に時流エンジンを動力源に人型兵器を作るようアドバイスしたのは俺だ。つまり、モントーヤ博士が死んだ理由の何割かは俺にある。
例え俺が接触しなくてもいずれエクサランスを作る事にはなっていただろう。そうも思うが、胸の中にある不快感は消えてはくれない。
「分かった。この証拠は私が有用に使わせてもらう。絶対にこのままにはさせないから安心してくれ」
「ああ、頼んだ。俺はあいにくそっち方面の才能はないんでな。その辺はヴィンデルに任せる」
ヴィンデルと互いに頷き、そのまま部屋を出ようとする俺に再度声が掛けられた。
「アクセル、言い忘れていたが以前言っていたシャドウミラー専用の基地が後少し、恐らく3ヶ月程で完成する。完成したらそっちに移る事になるから、その辺は気をつけておいてくれ」
そういえば、この基地に来た当初にそんな事を言っていたな。
「場所は?」
「南米のエクアドルだ」
エクアドル、確かアマゾン川やガラパゴス諸島が近くにある所だったか?
イメージ的には自然豊かな場所ではあるが、連邦軍の特殊部隊の基地というのとはちょっとイメージと合わないな。
地理的には、コロンビアとペルーに挟まれている小国だ。
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