スーパーロボット大戦OGs
0034話
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いものは……あ、メールでも見てみるか」
ふと思いつき、メーラーを起動。受信メールを表示させる。
そこに並ぶメールのタイトル一覧を上から順に見ていきつつ、面白そうなメールを読んでみる。
内容的にはアルバート・グレイからの依頼……いや、違う?
「おいおいおいおい」
メールの本文を見るに、依頼というよりは命令といった方が正しいような書き方だ。
例えばどこそこにある店で暴れて評判を落とせという内容や、特定の政治家の集会に参加して野次を飛ばして荒れさせろ、その他にもそれ系がずらりと並んでいる。
もしかして俺は勘違いをしていたのか? ここのマフィアはアルバート・グレイと協力関係にあるんじゃなくて、アルバート・グレイ本人が汚い仕事を任せる為に作ったんじゃないのか?
そんな風に考ながらメールを順番に見ていると、その内容が目に入ってきた。
特定の個人を殺すように命令するものだ。
内容的にはそれ程珍しいものではない。今見てきたメールには何回か同じような命令が出ている。
だが、その対象の名前が『ロム・モントーヤ』となると話は別だ。
ラージから聞いたモントーヤ博士の死因は事故。車の運転中に操作を誤り海に突っ込んでしまい亡くなった筈だ。少なくてもラージはそう信じている。
「それが、暗殺だった?」
だが、原因は何だ? 俺は原作知識があるので永久機関の時流エンジンを知っていたからその業績の大きさが分かるが、普通のこの時代の人にとってはモントーヤ博士は殺さなきゃいけない程の重要人物ではない筈だ。
「いや、待てよ?」
時流エンジン。それがモントーヤ博士を暗殺する原因になったとは考えられないか? 例えば、このマフィアはPTやAMなんかの兵器の裏取引もやっている。そこに永久機関の可能性を持つ時流エンジンを開発しているという人物がいると知ったとしたら?
学会での時流エンジンの扱いは物笑いの種でしかないが、現実に利益になる可能性を考えた場合アルバート・グレイのような奴は即物的な手段を取ろうとしても不思議は無い。そしてそれをモントーヤ博士が断ったとしたら?
「ヴィンデルに相談する必要があるな」
ピコ、という電子音が聞こえてふと我に返る。
モニタにはコピーが終了したと表示されている。 どうやらそれなりに長い時間考え込んでいたらしい。
データをコピーしたディスクを空間倉庫の中へと入れ、誰かがここにいた痕跡がない事を確認し部屋から出る。
取りあえず、これで任務は完了だ。後は結果をヴィンデルに報告するのみ。
スライムで周囲を探索しつつ、誰にも見つからないようにして事務所から脱出した。
「ヴィンデル、これがコンピュータのデータだ。それとこっちのディスクに裏帳簿やら何やらを
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ