参加者VS怪物たち
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けではないが、異常な回復スピードで体が修復されていく。
「あいつら、まだ元気だな……」
「だったら、もう一回……!」
ウィザードと可奈美は、それぞれの剣を構える。
そこへ。
「どおおおおおおおおおおい!」
ウィザードたちと怪物たちの間に、金色の乱入者が現れる。近くの崖を原則せずに走った結果、大股を開いて上空へ浮かび上がるそれは、その両手に生身の少女を抱えており。
「コウスケ!?」
「と、紗夜さん!?」
ウィザードと可奈美が同時にそれを判別する。
コウスケことビーストは、地上のウィザードの姿を見つけ、
「お! ハルトに可奈美ちゃん! うっす」
「うっすではありません下見てください下!」
ビーストにお姫様抱っこされている紗夜が悲鳴を上げた。
飛行手段を持たないビースト(ファルコは付けていない)は、そのまま「へ?」と素っ頓狂な声を上げながら、真っ逆さまに地面へ落下した。
その突然の光景に、ウィザードたちも二体の怪物も動けなかった。
「ち、着地成功……」
「大丈夫かコウスケ」
着地成功(地面に頭から落ちたビーストの体の上に、恥ずかしそうな顔をした紗夜がしゃがんでいる)。
可奈美は紗夜に手を貸して、その後ウィザードがビーストを助け起こした。
「大丈夫? っていうか、どうして紗夜さんがここに?」
「皆まで言うな。オレも分からねえ」
「分からんのかい」
「その声は……」
紗夜は、ウィザードをじっと見つめる。
彼女は可奈美を見て、改めてウィザードへ尋ねた。
「松菜さん、ですか?」
「そうだよ」
紗夜は、どこか居心地悪そうに顔を歪めた。
ウィザードは、ビーストへ肘で叩く。
「おい、コウスケ。なんか、紗夜さんに悪いことした?」
「うんにゃ。してねえよ?」
「本当?」
「ああ」
「さっきお姫様抱っこしてるように見えたけど、気に入らなかったんじゃないの?」
「皆まで言うな。不可抗力だ」
「やっぱり心当たりあるんじゃん」
ウィザードがビーストの頭を叩いたと同時に、未知の叫び声が聞こえてくる。
発生源は、ビーストたちがやってきた異空間の崖。
見ればそこには、無数の触手を全身の穴から生やした怪物がこちらへ近づいてきているところだった。
「コウスケ、お前何怪物の御代わり連れてきてんだよ!?」
「ああ? 御代わり? って、なんだあの軟体生物!?」
ビーストが、ウィザードが戦っていた怪物を指差しながら叫ぶ。
「おいおい、お前も何であんな正体不明の敵と戦ってるんだよ!?」
「俺が知りたいよ! ファントム十体と戦うから、アイツら帳消しにしてくれないかな……」
「誰がやってくれんだよ誰が」
「ねえ、他に
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