参加者VS怪物たち
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たら!」
ビーストはそのまま、指輪をベルトの右ソケットに差し込む。
『カメレオン ゴー カカッ カッ カカッ カメレオー』
妙に明るい音声とともに、緑の魔法陣が現れる。それはビーストの右肩を包み、左のライオンの顔と対照になるように、カメレオンの装飾が付けられる。
「うっし! 行けえ!」
カメレオンの舌が伸びる。まさにカメレオンの捕食活動さながらに、触手は紗夜の体を捕まえた。
そのままビーストは紗夜の体を引き寄せ、怪物より解放する。紗夜の体を抱き留め、即座に指輪をダイスサーベルに装填。
『4 カメレオン セイバーストライク』
「置き土産だ! 受け取りやがれ!」
ダイスサーベルの刃より、四体のカメレオンが跳びまわる。それは、怪物の触手や本体から火花を散らし、大きく後退させた。
「うっし。カワイ子ちゃん、今のうちに逃げるぞ!」
「え? ええ?」
紗夜の反論など聞く耳持たず、紗夜は全身をビーストに抱えられた。
ビーストの右手が紗夜の肩。左手が足。
つまり。
「お、お姫様抱っこ!?」
「皆まで言うな! 安全なところまで逃げるぞ!」
「あ、安全なところ!? ちょっとあなた、どこに触って……うわあああ!」
「皆まで言うな!」
ビーストに強く揺さぶられながら、紗夜の景色が動いていく。後ろには、こちらへノロノロと接近しようとしている怪物の姿があった。
「可奈美ちゃん! 跳んで!」
ウィザードの言葉に、可奈美が大きく空へ跳ぶ。
それと同時に、ウィザードは右手の指輪を入れ替えた。
『チョーイイネ ブリザード サイコー』
水のウィザード最強魔法である氷結の魔法。
地面に手を当てるウィザードを中心に、氷の花が咲く。
体のほとんどの構成要素が水で出来ているブロブの怪物は容赦なく凍り付き、上空で可奈美に切り落とされた狼男も背中から氷結の中に閉ざされていった。
「可奈美ちゃん!」
「うん!」
上空から落ちてくる可奈美。彼女の動きは、やがてただの自由落下の速度を超える。
やがて二体の怪物が彼女の射程内に入るころには、弾丸のスピードを越えていた。
「迅位斬!」
素早い斬撃が、二体の怪物を同時に切り裂く。
可奈美が離れると同時に、二体は爆発。塵芥に混じって消えた。
「やった……?」
ウィザードの隣に降り立つ可奈美が怪物たちの爆破に目を凝らす。
ウィザードも、確かな手ごたえを感じていた。だが。
「いや、まだだ!」
「え?」
ウィザードは、そのまま可奈美を突き飛ばす。
ウィザードの背中の直上を、ブロブの触手が走っていった。
爆炎の中より現れた、二体の怪物。さすがに無傷というわ
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