第六話 伝える思い
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て部屋に入る
リーラ「すぐにご用意いたします。お座りになってお待ちくさい。」
素早くそして丁寧に料理をテーブルに並べる。
昼食も昨日の夕食に負けず劣らず豪華なものだった。
和樹「昨日の夜も思ったんだけど美味そうだな・・・・いただきます。」
手をあわせ食事のあいさつをすると料理に手を出す。
それからしばらくして、すべての料理を食べ終える和樹。
和樹「ふぅ〜〜〜〜〜きょうの料理も美味かったよ。」
リーラ「コックにそう伝えておきます。きっと喜ぶでしょう。」
自分が褒められたかのように嬉しい声を出す。
和樹が食べ終えた食器をトレーに乗せる。
和樹「(一応リーラにも聞いてみるか)・・・・なぁ・・・リーラ」
リーラ「はい、なんでしょうか?」
作業の手を止め和樹の顔を見る。
和樹「・・・・リーラも俺にお前たちのご主人様になって欲しいのか?」
リーラ「はい、もちろんでございます。」
迷いのない目ではっきり言うリーラ。
だからこそ余計和樹は分らなくなってしまった。
どうして、彼女たちは自分にご主人様になってほしいのかが・・・・・
和樹「こんなことを言うのもなんだけど
俺達出会ってからまだそんなに日もたっていないだろ、なのにどうしてなんだ。」
リーラ「式森様・・・私はメイドとして数多くの方に仕えてきました。
しかし、それはあくまでも仕事としてメイドの職務を忠実にこなしていただけです。
そこには一切の感情もなくただ機械的に職務を全うしていただけでした。
しかし、一週間前私は今のご主人様から式森様の調査書を見せていただきました。
調査書を見た私は胸の高鳴りを抑えることが出ませんでした。
そして、昨日初めて式森様のお顔を拝見した時、
私は初めて本気でこの方に尽くしたいと思ったのです。」
和樹「・・・・・・・」
リーラ「式森様・・・・私の言葉が信用できませんか・・・・」
悲しげな声で言うリーラに和樹はつい・・・・・
和樹「いや!!そんなことはない!!」
リーラ「し・・・式森様・・・・」
和樹の声に少々驚いてしまうリーラ。
そして、和樹も驚いていた。
思わず感情的になってしまったことに。
和樹「リーラ・・・・俺は・・・・」
ビービービー
自分が思ったことを伝えようとしたが。
リーラが腕に巻いている腕時計からの音によって遮れれてしまう。
よく見ると腕時計が赤く点滅していた。
それを見たリーラは先ほどの優しい表情とは打って変わって戦士の顔なっていた。
リーラ「申し訳ございません。司令室からの呼び出しです。何かあったようです。」
和樹「そ・・・そうか・・・」
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