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レーヴァティン
第二百十三話 包囲してその七
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「それぞれここはという場所に向かって」
「そこから水路を渡ろうとしてるな」
「そうね、それじゃあ」
「その渡ろうとしている場所に船を向かわせて」 
 そうしてとだ、久志は言った。
「渡るのを邪魔してな」
「陸の軍勢も向かわせるわね」
「ああ、渡ろうとするところにな」
 まさにそこにというのだ。
「砲撃や銃撃、それにな」
「術の攻撃も仕掛けるわね」
「集中的にな、そしてな」
 そうした攻撃を加えてというのだ。
「渡らせないぜ、それで主力は騎士団に向けて」
「王国軍と連合王国軍は」
「水路から船の銃や術の攻撃で牽制してだ」
 そしてというのだ。
「空からもな」
「空船は主力は騎士団軍に向けて」
「残った戦力でな」
「空から攻撃するわね」
「ああ、そうして牽制して」
 そしてというのだ。
「動けない様にするさ」
「こっちを攻めたり騎士団軍の援軍に向かうこともね」
「させないさ、丁度三国共陣は水路で阻まれている」
 三国それぞれのそれがというのだ。
「それだったらな」
「船を動かして」
「それも素早くな」 
 その様にしてというのだ。
「攻撃させるな」
「そうして牽制して」
「そして騎士団を攻める、水路は渡れるところを見付ければ渡って」
「そして船もね」
「橋にしてな、本物の橋をかける暇はないみたいだが」
 それでもというのだ。
「それならそれでな」
「船を横に並べたらいいわ」
「そうしたら即席の橋になるしな」
「それで渡ってね」
「進んでいくな、奴等は誤算があった」
 敵軍にはというのだ。
「それは俺達が多くの船を持っていてあっちの空船をな」
「急襲して全部潰したことね」
「そうだ、二種類の船を使ってな」 
 水の上を進む船と空を飛ぶ船の二種類をというのだ。
「そうして攻める」
「そうするとは思っていなかったわね」
「ああ、それでその誤算をな」
「思いきり衝くわね」
「ああ、じゃあまずは騎士団軍だ」 
 自国だけあって地の利を心得ていて最も動きのいい彼等をというのだ。
「攻めていくな」
「それではね」
「ああ、潰してやるさ」
 こう言ってだった。
 久志はそれぞれ水路の渡れる部分に向かう騎士団軍の軍勢のそれぞれのところに船達を貝殻で指示を出して向かわせてだった。
 水路からの攻撃で彼等を牽制して。
 渡れるそこの近くに帝国軍の陸軍を向かわせた、そうして。
 大砲や銃、術それに弓矢での攻撃を放った、複数の種類の集中的な攻撃によって敵軍の進撃を阻みかつ打撃を与え。
 その間にだ、久志は命じた。
「よし、船を並べてな」
「そうしてですね」
「橋とし」
「兵達を渡らせますね」
「そしてな」
 将兵達にさらに言った。
「空船も使ってな」

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