出会い編
第四話 異変と爆音
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それはすごいな。」
セレン「まあ、リーラも一から十まで完璧じゃないさ。
ちょっと思い込みが激しいのが欠点だな」
和樹「そうは見えないけどな・・・」
セレン「ときどき冷静じゃなくなるんだよ・・・あんたが墜落したって聞いたとき、自分で捜索隊を指揮するって言いだしたんだ。ちょっとやりすぎだな。リーラの奴何をそんなに張り切ってるのかが不思議だったんだが・・・・」
セレンは消えたタバコで、和樹を指した。
セレン「もしかしたら、あんたのこと気に入ってんのかもな」
和樹「俺か!?でもリーラのことは知らなかったし、墜落するまでメイドにはあまり縁はなかったぜ」
セレン「あんたはそうだろうけどリーラは違う」
和樹「なんでだ?」
セレンは答えず、和樹の顔を覗き込んだ。
セレン「へぇ〜〜〜結構いい男じゃん、こりゃリーラにはもったいないかも。
リーラが仕えたがるのも分かる気がするな。他のメイドたちにも人気があったぜ」
和樹「そうか?・・・俺はよくわからんが・・・・」
セレンは元の椅子に座る。またタバコを取り出した。
セレン「あいつ、生まれながらのメイドだからな、人の世話をするのが好きなんだ。
ちょっと弱みを見せたら死ぬまでお仕えしますとか言うぜ。
面倒見のいい女房みたいなもんだよ」
コンコン
リーラ「式森様たびたびすいません・・・・こちらに・・・セレン何をしている。」
セレン「あたしは爺さんに客を安心させろと言われて来ただけだよ。」
リーラ「本当にそれだけか・・・・」
セレン「まぁ〜〜〜な・・・」
リーラ「よし持ち場に戻れ。」
セレン「あいよ〜〜〜〜」
けだるそうな声で部屋を出ていった。
メイドにもいろいろの奴がいるんだなと思った。
リーラ「式森様・・・まことに申し訳ございません!!
三度も式森様にご迷惑をおかけしまして」
和樹「え?」
ものすごい勢いで謝るリーラに思わずたじろいでしまう。
リーラ「部下の不祥事は私の不祥事。これからは精一杯
尽くさせていただきますので、なにとぞお許しください。」
和樹「え〜〜と別にいやな事があったわけじゃないしそんなに気にすることは・・・」
リーラ「いいえ、これも私が最後まで式森様に最後までお仕えしていなかったためです。
これからはお側にいさせていただきます。夕食の時から常に控えていれば、
このようにご不快な思いをさせずにすみましたものを。」
リーラは、和樹の身を案じている態度で和樹に近寄った。
リーラ「これからは何でもおっしゃってください。
式森様に快適に過ごしていただくのが、私達メイドの勤め。
全身全霊を捧げ、お仕えする所存です。」
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