暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第91話:得体の知れない魔法使い
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ていたメイジを叩きのめした。鋭い連撃がメイジを戦闘不能に追い込む。
「……、……」
もうどれだけの時間戦い続けているだろうか? 体感では何時間も戦っている様な気がしていたが、透は時間の経過を忘れる程必死に戦っていた。
実際には戦闘を開始してからまだ数十分も経っていないのだが…………。
単に激しい戦闘と言うだけでなく、四方八方から攻撃が飛んでくるという状況。しかもその攻撃をしてきている者の内半分に対しては反撃してはならないという制約が、透を精神的にも追い込んでいた。
その時、透の耳にロケットの噴射音が聞こえてきた。
「ッ!!」
一瞬クリスのミサイルかと思ったが、音のする方に目を向けるとそこには自分に向かって飛んでくるロケットランチャーの弾頭があった。またしても透を他のメイジと誤認した米兵からのフレンドリーファイアー。
透は咄嗟に避けようとしたが、今避けると直ぐ近くに居る米兵が流れ弾のロケット弾の爆風に巻き込まれる。避ける訳にはいかないと、透はロケット弾と米兵の間に立ち、障壁を張ってロケット弾を防いだ。
〈バリアー、ナーウ〉
魔法の障壁は難無くロケット弾を受け止め、透もその背後の米兵も傷付ける事は無かった。そして彼は米兵をロケット弾から守ると、守った米兵を立ち上がらせその場から逃げるよう促した。
一連の透の行動を目にして、助けられた米兵は目を丸くしつつ促されるままに退避する。
また1人、何とか助ける事が出来たと安堵の溜め息を吐く透だったが、そこへ数人のメイジが襲い掛かった。
「裏切り者には死を」
「ワイズマン様の為に」
誰も彼も洗脳されているのか、感情を感じさせない言葉を繰り返しながら透に襲い掛かる。
既に大分消耗しつつある透は、それでも挫ける事無く自らを奮い立たせた。そこにあるのは、偏に無駄に命を散らす物を1人でも減らしたいという願いのみ。
その時、透に襲い掛かろうとしていたメイジ達が無数の銃弾を喰らい倒れた。その銃弾は鎧に弾かれる事なく、ダメージとなって次々とメイジ達を打ち倒していった。
「ッ!」
米兵の攻撃ではない。彼らの攻撃はメイジに衝撃こそ与えどダメージにはなり得ないからだ。
つまり――――――
「透ッ!」
透に殺到するメイジに対し、クリスの広範囲に渡る攻撃が炸裂する。個々の能力以上に数で攻めている彼らに対し、クリスのイチイバルによる攻撃は効果覿面だった。
「テメェら、透に近付くんじゃねぇッ!!」
[BILLION MAIDEN]
回転しながら四方八方にガトリング砲による制圧射撃を行うクリス。反応が遅れたメイジはこの攻撃に倒れ、そうでないメイジも防御に回避と自分を守る行動を余儀なくされた。
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