暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第91話:得体の知れない魔法使い
[1/5]
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
ノイズはともかく、メイジの方は一撃で始末すると言う訳にはいかなかったのでどうしても倒すのに時間が掛かってしまう。それでも透は懸命に1人でも多くの米兵を助ける為奮闘していたのだが、敵の割合でメイジの方が多くなると途端に米兵の攻撃は透にも集中してきた。
それでも魔法使いの鎧は、通常火器で破られるほど脆くはない。現に米兵の攻撃そのものは透に対して然したるダメージを与えてはいなかった。
だがダメージは無くとも、攻撃のタイミングを潰されたり注意を逸らされてその隙に敵のメイジからの攻撃を受けたりと、戦闘の邪魔を何度もされていた。
だからと言って反撃する訳にもいかず、透に出来る事はメイジとの戦闘の最中に米兵からの攻撃を防ぐが避ける事だけであった。
尚悪い事に、透は他のメイジと違い1人赤いマフラーを巻いていた。これが逆に目立ってしまい、米兵からの攻撃を引き寄せている状態の原因となっていたのだ。
勿論既に二課からは米軍艦隊に対し、赤いマフラーを巻いたメイジは味方である事の通達が行われてはいた。しかしながら、まだ機能している艦隊司令部に対して一つ呼吸した次の瞬間には死んでしまうという状況の末端の兵士達にそれを理解しろと言うのも酷な話。大事な通信であろうともそれを即座に理解する時間は無く、理解出来たものも次の瞬間には命を落とすという状況では透への攻撃を止めさせるのは不可能に近かった。
今、1人の米兵が目前に迫るメイジに向けアサルトライフルで応戦していた。人間相手なら確実にハチの巣に出来る銃撃を、メイジは障壁も張らず左腕のスクラッチネイルで全て防いでしまう。半狂乱になって撃ち続けるが、彼の努力は無駄に終わり無情にも銃の弾が切れる。
慌てて弾倉を入れ替えようとするが時既に遅し。米兵に向けて鋭い爪が振り下ろされた。
あわやと言う所で幸運の女神は彼に微笑んだ。偶然にも踏ん付けた空薬莢が彼の足を滑らせ、転倒した事でギリギリ切り裂かれる事を回避できたのである。その際に持っていたライフルは破壊されてしまったが、命に比べればお釣りが来る位安い。
しかしまだ首の皮一枚で繋がっただけ。脅威自体が去った訳では無いのだ。
攻撃を外したメイジは、小さく舌打ちしつつ今度こそ米兵を仕留めようと手に持ったライドスクレイパーで串刺しにしようとする。倒れた状態の米兵にそれを回避するだけの余裕はなく、今度こそ彼は己の死を悟った。
その瞬間、透が寸でのところでそのライドスクレイパーをカリヴァイオリンで弾き飛ばした。
「「ッ!?」」
透の行動には、武器を弾かれたメイジだけでなく助けられた米兵も目を見開く。見た目他のメイジとよく似た奴が何故自分を助けるのか分かっていないようだ。
そんな米兵の驚きを無視して、透は続く攻撃で米兵を攻撃し
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ