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【自作イラスト追加しました】ちゃちゃっと絵を描く能力で世界最強!〜追放されたい俺を女神さまが放してくれない〜
不味いポーションは死ぬほど不味いらしい
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ているとリセが嬉しそうに

「でもこの能力、それには私も驚いたわ。いい使い方が見つかったもの。貴方が言ったとおりね」

 そう俺に言う。
 あまりにも嬉しそうな笑顔に俺が照れ臭くなった所で、俺は悲鳴を聞いたのだった。







「いやだ、いやだ、いやだ、アレを飲む位なら死んだ方がましだ!」
「うるさい! いい年した大人が、薬ぐらい飲めなくてどうするんだ!」
「あれは別格じゃないか! あんな不味い物……」
「おい、怪我をしているとはいえ暴れているから拘束しろ! そして飲めるよう口を開かせろ!」
「いやだぁあああああああ」

 そんな声を俺は聞いた。
 何事かと思ってそちらを見ると、怪我をしたらしい大男の冒険者が、担架で運ばれながら……ギルドのテーブルの上に降ろされて、今、何人もの冒険者に拘束されている。
 その間わめき続けているが、それを見てダイトが、

「また怪我をしたのか。ポーションが美味しいからって油断しすぎだ。丁度いい薬だろう」

  呆れたように言う言葉を聞きながら、そういえばそんなような話を前に聞いたようなと俺が思い出していると、その間もその冒険者は、

「美味しいポーションがあるから、多少の怪我はってなったんだ! あれを飲む位なら、挑まなかったんだぁあああ」

 などと叫んでいる。
 それがこう、俺からするとあまりにも気の毒だったため、

「あの〜、今回は美味しいものを差し上げてよろしいですか?」
「ん? あの貴重品というか試供品を持っているのか? みんな欲しがって争奪戦になってはいるらしいが…」
「俺が作ったものですがそんなに好評なんですか?」
「製造元!?」

 驚いたように声をあげるダイトに、知らない間に俺のポーションはどうなっているんだと思ったものの、今まさにその不味いポーションが飲まされそうになっていたので、

「よろしいですか?」
「あ〜、あるならまあ。その代わりそう簡単にポーションは渡さないでくれ。今度から全員たるんでいて怪我をしてきてばかりいるから、ほとんど不味いポーションにいる予定だしそれに……製造元さんがここにいるって事は今後供給されないかもしれないからな」
「ぎくっ」

 含みのある言い方を俺はされたがそれ以上追求されなかった。
 だが長居は無用だ、次のスローライフ候補地への移動を考えておこうと俺は心の中で決めて、許可も取ったのでその怪我した泣きわめく冒険者たちにそっと瓶を取り出して、

「あの〜、よろしければこれを。味のいいポーションです。もも味です」

 そういって差し出すと、全員が一瞬で俺の方を見た。
 無表情での視線は正直怖かったが、その中で一番真っ先に正気に戻ったのはその毛がwした大男で、俺から瓶を奪うと一気に飲み
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