141 監視下に置かれた首相
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授かっている事も覚えていた。
「はい、それで、藤木君が行方不明になった原因なんですが・・・」
「心当たりがありますのですか?」
「はい、藤木君には好きな女の子がいて、その子に振られた事で傷ついたんだと思います。クリスマス・イブの日に私は藤木君が走り去っていくのを見ました。それで、好きだった女の子の家に藤木君からの手紙があって、『もう君の事は忘れるようにする』って書いてあったんです」
「それなら、そのクリスマス・イブの日に敵の世界が清水に現れ、藤木茂君を連れて行きましたという可能性もゼロではありませんね。徳林奏子さん、情報をありがとうございます。ところで、私からも質問します。藤木茂君の事をよくご存じのようですが、お知り合いなのですか?」
「あ、はい。ていうか、その藤木君の好きな子が私の家の近所に住む子なんです。その子も『冷たく当たるんじゃなかった。もう許してあげたい』と言っていました」
「そうですか・・・。その女の子の名前は何とおっしゃいますか?」
「笹山かず子ちゃんです」
「笹山かず子ちゃん・・・。ありがとうございます。貴女は剣の奪還の班なので藤木茂君の救出には立ち会えません事に残念と思いますかもしれませんが、その報告は藤木茂君を呼び戻します為のいい情報になりますでしょう」
「はい、ありがとうございます」
フローレンスは笹山かず子という女の子の名を記憶に留めるのであった。
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