141 監視下に置かれた首相
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ーレンスは宴の終了を告げた。
「まる子、明日からじゃな!儂はいつもまる子と一心同体。どこまでも着いてくぞ!」
「ありがとう、おじいちゃん!」
その時、フローレンスは友蔵の所へ向かった。
「さくら友蔵様ですね。今、何と仰いましたか?」
「ああ、儂はまる子と一緒に行動させていただきますぞ!どんな時でも孫の傍にいてやりたいのです!」
「お気持ちは解りますが、私達は貴方を正式に認めておらず、お情けで通されましただけです。貴方には能力は一切ございません。厳しい事を言いますが、私は貴方は無駄な犠牲者を巻き込みたくありませんし、貴方も命は大事にしていただきたいです。お孫さんが気になりますのも解りますが元の世界にお戻りします事をお薦めします」
友蔵は青ざめた表情となった。
「何と!い、嫌じゃ、嫌じゃ、まる子と別れたくな〜い!!」
友蔵は泣きながら我儘を言った。
「しかし、これは危険な戦いなのです。私も色々と別の用が沢山ありますし、手を差し伸べきれません事もあります。お孫さん達は異世界に対抗できますだけの力がありますから呼びましたのです。貴方には残念ながらありません」
「しかし、もしまる子に何かがあったらどうするんじゃ〜!?」
「藤木茂君の奪還班には警察の方、大人の方もおります。ご安心下さい」
「それでも儂はまる子が・・・」
「貴方はご自分の命が惜しくありませんのですか!?」
フローレンスが怒りを露わにした。
「まる子の為なら命など惜しくない!」
友蔵は断言した。
(何て融通の聞きませんおじいさんです事・・・)
フローレンスは折れるしかないと思った。
「・・・解りました。足を引っ張りませんようにしてください。但し、私は貴方の命は保障しかねますので自己責任でお願いします」
フローレンスは呆れてその場を離れた。
「あ、ありがとうございます!」
友蔵は涙して礼をした。
(まるちゃんのおじいさんがいて、大丈夫なのかな?)
かよ子は非常に不安だった。彼が足手まといな事をするのではと。
「まるちゃんのおじいさん」
かよ子は友蔵に言う。
「あまり、無茶しないで下さい・・・」
かよ子はそう言うしかなかった。
「大丈夫じゃ!儂はまる子の為なら何でもするからの!」
友蔵は何処かズレた返答をした。
「おじいちゃん、あんまりまる子を甘やかさないでね」
まる子の姉が友蔵に釘を刺した。
「分かっとるよ、お姉ちゃん!」
(本当に分かってるのかな?)
かよ子やさきこは不安になった。
フローレンスは客人達の部屋の用意をし終えると、その場に徳林奏子が現れた。
「あの、フローレンスさん・・・」
「貴女は徳林奏子さんでしたわね?三河口健さんのご友人の」
フローレンスは彼女がエレーヌという女性から羽衣を
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