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ドラゴンクエストビルダーズ:アレフガルドを復活させられてます(新リュカ伝)
4:硫黄の臭いでも、汗臭さでも、隠せないのは美女の匂い。
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助けると、碌な事にはならない」
「それはない。真のイケメンは美女の一人や二人……いや何百人でも、制御できるのが生まれ持った技量だからね。お前には解らんだろう」

「そんな事を言ってられるのも今のうちさ……何故なら、あの女が人殺しだからさ。悪い事は言わない、このまま引き返すんだ」
「うるせーな。お前はさっさと成仏しろ。美女に殺されたんだから、殺された側に問題があったんだ!」

「やれやれ……如何なっても知らないよ」
そう言うと幽霊野郎は消えてった。
二度と現れるな!

幽霊野郎との不毛な会話を終わらせて、俺は牢屋の手前に近寄った。
中は薄暗くてよく見えないけど、両腕を鎖に繋がれて壁からもたれてる人影が一つ。
よく見えないが判る……間違いなく美女だ!

「……だ、誰だい?」
俺の存在に気付いたのか、誰が居るのか尋ねてくる。
「今助ける。待ってて!」

そう言い終わると同時に、俺はドラゴンの杖を振りかぶり、牢屋の格子を叩き壊した。
爆音にも似たもの凄い音と共に、俺と美女を隔てる格子は消え去った。
「と、とんでもない破壊力をしてるね……アンタ」

俺のイケメンなパワーとドラゴンの杖の丈夫さに、驚いてる美女に軽く微笑みを向けて、彼女の腕に繋がってる鎖を断ち切る。
「あ、ありがとう……情けない姿を見せちまったね」

俺は笑顔のまま衰弱してる美女を抱き上げたのだが、一つ残念なお知らせが発生した。
彼女……かなりパンクな服装をしてるのだが、そんな服の上からでも判るほど、小さかった。
いや……切れ目の美女で、ウエストも細くスタイルは良いのだけれども……小さいんだ。

だが背に腹は代えられない。
俺はあの女(ルビス)をガチで泣かす為に、立ち止まる訳にはいかないのだ!
そんな決意を胸に、美女の瞳を見つめてると、彼女は顔を赤くして視線を逸らした……うん、イケる!

「あ、あの……自分で歩けるから、降ろしてくれよ」
「無理はしちゃダメだよ……僕はリュカ。ルビスに言われ、このアレフガルドを復興してるビルダーだ。今は君のアジトでもあったマイラを復興させている」

「ア、アタシはアメルダ。アンタがビルダーかい……噂は聞いてるよ。人々に物作りの力を取り戻させてるって」
「僕は自分に出来る事をしているだけさ」

この美女が筋肉ダルマ連中が言う“アネゴ”なのかは判らなかったが、マイラがアジトの件を言っても否定をしないから、同一人物と認定しよう。
あとは拠点に戻れば筋肉ダルマ連中が確認するだろう。

アメルダを降ろし屋根の無い所まで出て、キメラの翼を使おうとしたら、目の前に巨大なモンスターのトロルや魔道士連中が集まっていた。
牢屋を壊した破壊音を聞きつけたのかな?

相手してやる義理は無いので、サッサとキメ
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