第六十五話 心配していてその十九
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「あの子にも」
「そうかしら」
「ええ、そのつもりだけれど」
「他の後輩の娘達にああしたことは言ってないわね」
阿波野君に言う様なことはというのです。
「怒ったりとか。部活や寮で」
「そう言われると」
私にしてもでした。
「そうかも」
「そうでしょ」
「二人にもね」
妹達にもでした、思えば。
「阿波野君に言う様なことは言わないわ」
「そうよね。千里は女の子には優しいわ」
「えっ、男の子には」
「今までお母さんも気付かなかったけれお少し厳しいかも知れないわ」
「そうなのね」
「だからそこは気をつけてね」
「公平によね」
これは私もわかりました。
「そうよね」
「ええ、それはね」
何といってもというのです。
「気をつけてね」
「そうするわね」
「公平でないと」
「おみちの人としてよくないわよね」
「一列兄弟というでしょ」
親神様にとっては人間は皆子供です、それでこうした考えがおみちにはあるのです。この辺りイスラム教の人はアッラーの前では小さな同じ人間という考えに似ているのかしらと私自身は考えていたりします。
「だからね」
「公平によね」
「お母さんもお父さんも気を付けてるのよ」
「誰にもなの」
「勿論千里達にもね」
私達姉妹にもというのです。
「ちゃんとね」
「三人平等になのね」
「なる様にしているのよ」
「そういえば」
私も気付いていることです。
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