第四百六十八話 【訓練】勝利に向けてその十三
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「完全にね」
「ここで心が折れますと」
こう言ったのはプリンス=オブ=ウェールズだった。
「最初からなのね」
「ちょっと以上にでしょ」
「訓練に支障が出ますし」
「まずいわよ」
「左様ですね」
「ええ、だから今はね」
「訓練をして」
「せめて今の状況でも五代さんと互角に渡り合える位ね」
そこまでの域になるまでというのだ。
「強くなりましょう」
「わかりました、では」
「訓練に励むわよ」
「その五代さんに追いつける様に」
「そうするわよ」
こう話してそのうえでだった。
少女達は五代との勝負だけでなく他の訓練もしていた、それは一日だけでなく次の日もまた次の日もしていったが。
「まだまだだな」
「ええ、そうね」
赤城はエンタープライズの言葉に応えた。
「全く相手になっていないわね」
「私達では五代さんにね」
「あまりにも強くてね」
「数日訓練を共にしているが」
「相手になっていないわ」
「全くだ」
「本当に相手になれるのかしら」
翔鶴は本気で危惧を覚えていた。
「五代さんに」
「無理ではないかしら」
赤城は本気でこう思った。
「ただ能力が高いだけではないから」
「全くだ、経験値が違う」
エンタープライズも言った、皆今は朝食を食べている。今日の朝食は重桜側が気を利かしてユニオン風にしている。
「戦闘のな」
「一体どれだけの戦闘を経たらあそこまでなれる」
加賀も言った。
「私達が束になりどんな動きをしても反応する」
「千や二千ではないな」
エンタープライズは述べた。
「最早な」
「そこまでだな」
「それは間違いない、そしてだ」
「その死闘の数だけか」
「五代さんは強くなっている」
「そうだな、その五代さんに勝つには」
「無理ではないか」
「永遠に」
こう言う、だが。
おやっさんは少女達にこう話した。
「大丈夫だよ、皆どんどん強くなっている」
「そうなのか」
「ああ、傍目から見たらな」
それはというのだ。
「君達は刻一刻な」
「強くなっているか」
「そうだよ」
エンタープライズにも話した。
「だからこのまま続けていくとな」
「さらにか」
「強くなるからな」
だからだというのだ。
「続けていこうな」
「それならいいが」
「すぐにわかるさ」
「自分達でか」
「ああ、実感する様になるんだ」
自分達が強くなったことをというのだ。
「だからな」
「それでか」
「このまま続けていこうな」
「ではな」
「継続は力なり」
ベルファストがここでこの言葉を出した。
「そういうことですね」
「ああ、それだよ」
おやっさんはベルファストにその通りだと答えた。
「まさにな」
「左様ですね」
「だから
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