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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
焚火-カタルシス-
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やって二人で話すための場所を整えてくれたんじゃないかと思う。
武蔵ちゃんがいると話しにくいこともあったし、確かにマスターという共通点を持った陸とは何かと気を許せたし話しやすかった。
ともかく陸にも、ステンノ様にも感謝しなくちゃいけないな。
さて、
「俺達も寝ようか。」
残ったうどんのスープを飲み干し、立ち上がる。
二つあるテントの内もう1つが俺と武蔵ちゃんのものだ。
「…。」
「…。」
しかし、2人して一向にテントに入らない。
考えてもみてほしい。張ったテントはそこまで大きくなく、大人である俺が入ればそこそこスペースを占拠してしまう。
そこに武蔵ちゃんが入れば、離れて眠るなんて相当難しい話だしかなり近くにいると思うと眠れなくなる。
あっちは…どう思っているのかは知らないけど。
「大和くん…寝ないの?」
「いや、俺やっぱり外で寝ようかなーなんて。」
「…。」
隣のテントからはガサゴソという何か動く音と布の擦れる音、
押し殺したような声にステンノの色気を帯びた笑いが聞こえる。
そんな状況で武蔵ちゃんの隣で寝てみろ。身体に毒だ。
「…。」
「…。」
2人して、何やら騒がしいテントを見つめる。
「そ、その…。」
「…。」
「お盛んね。やっぱりマスターとサーヴァントって、こういうものなのかしら?」
気まずいんだろう、苦笑いで話しかけてきた。
「わ、わかんない…かな?」
「大和くんはその…どう思う?」
俺は男だ。
武蔵ちゃんみたいな人が隣で寝てたらそりゃもう大変な事になる。
ムラムラが込み上げそうになるけど、ここはダメだとグッとこらえた。
そしてそのままテントには入らず、2人で焚き火の番をしながら夜が開けるのを待った。
翌朝。
「それじゃあ、またどこかで。」
夜が明け、別々の旅路を行くことになり陸とはここで別れを告げる。
「ああ、またどこかで。昨晩はありがとう陸。俺も大切な人を守れるよう頑張るよ。」
握手をし、反対方向へと歩いていく俺達。
「そういえば大和くん。」
「?」
「昨晩、私が帰ってきた時あっちのマスターと二人きりだったけど、何を話してたの?」
歩きながら武蔵ちゃんが聞いてきた。
「色々…かな。」
「色々?その細かいところを聞きたいんだけど…。」
「もう心配なんかさせない。ってだけ言っておく。」
俺のこの力は斬るため、殺すため、戦う為なんかじゃない。
守るため。
そう思っていた方が、少しは気が楽になる。
陸はそう教えてくれた。
「心配なんかさせないって…大和くんはまだ色々未熟だし、嫌でも心配するところがごまんとあるのですが!」
「技術面は…うん。その…
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