第134話
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「ハッ、テメェもその神サマなのにも関わらず、”空の女神”の血縁者であるそいつと契約を結んでいるじゃねぇか。」
「その……もしかして、エステルさんはフェミリンス様に何らかの”対価”を差し出して”契約”をしてもらったのでしょうか……?」
一方アッシュは鼻を鳴らしてフェミリンスを睨み、エマは複雑そうな表情でエステルを見つめて訊ねた。
「ううん。フェミリンスと出会ったのは”影の国”なんだけど……その時に、リウイ達――――――というか異種族全てを嫌って、人間しか大切にしなかったフェミリンスの考えを変える為にみんなでフェミリンスに挑んで勝った時にフェミリンスも今までの自分の考えが間違っていた事を認めてくれたのよ。で、その後あたし達と一緒に世界を見て回ろうって誘ったら、契約してくれたのよ。」
「さ、さりげなくとんでもない話が出てきたぞ……」
「今の話が本当ならば、エステル殿達はフェミリンス殿―――――”女神と戦って、勝利した”という”偉業”を成した事になるが……」
「しかもその後、そんな軽いノリで”契約”をするとか意味わかんないよ〜!」
エステルの答えを聞いたその場にいる多くの者達が冷や汗をかいている中マキアスは表情を引き攣らせながら呟き、ラウラは困った表情で呟き、ミリアムは疲れた表情で声を上げ
「そういえば兄上やミュラーさん、それにシェラザードさん達もその”影の国”に巻き込まれた話は聞いていましたけど……まさか兄上達もフェミリンス様と……!?」
「ハッハッハッ、その通り。今考えてみると正直、”幻影城”での決戦よりも、フェミリンスさんとの戦いの方が”影の国”での”最終決戦”のようなものだったねぇ。」
「……あの時はまさに言葉通り、”総力戦”の”死闘”だったからな。」
「アハハ……実際、フェミリンスさんとの戦いの後は私達どころか、リウイ陛下やセリカさん達ですらも相当な疲労が出てきて、全員”庭園”でしばらく休まざるを得ない状態になりましたものねぇ。」
「そうね……特に師匠やティアさんと言った”蘇生術”の使い手の人達には本当にお世話になったわよね……師匠達がいなければ、あたし達もとっくにあの世行きだったわ……」
「まあ、その後フェミリンスに”契約”を持ち掛けたエステルのとんでもない行動には俺達どころか”英雄王”達も度肝を抜かれたがな……」
「ハハ、それを考えるとさすがカシウスの旦那の娘……いや、”空の女神”の”子孫”の”器”と言うべきかもしれないな、エステルの”器”は。」
「フフ、フェミリンスさんもそうですけど、エステルは主とサティア様にとっても”偉業”となる事を成し遂げたのですから、もしかしたら主やサティア様と”契約”する未来があったかもしれないね、エステルは。」
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