第134話
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ネラスさんの予想通りですよ。」
「アネラスさんの予想通りという事はやはりアンリエットさんが関係しているのか……」
「えっと……一体何があって、リタちゃんとリィンさん達、それにアンリエットさんが関わる事になったの?」
「それは―――――」
リタの答えを聞いたヨシュアは考え込み、ミントがリタに訊ねるとリタはアンリエットとの出会いについての説明をした。
「クロスベルでそのような事が……」
「……察するに、アンリエットもまた、リィンが”黒の工房”の件以降新たに”絆”を結んだ者達と事情は同じようだな。」
「間違いなくそうでしょうね。」
「ここでも”並行世界の零の巫女”が出てくるとはね……ったく、何で”並行世界の零の巫女”は”特務支援課”じゃなく、リィンの事をそんなに贔屓してあげているのよ……」
リタの説明を聞き終えたラウラは真剣な表情で呟き、アルゼイド子爵の推測にセリーヌは頷き、サラは呆れた表情で溜息を吐いた後ジト目になった。
「フフッ、”初めて出会った自分と同じ理性がある幽霊と仲良くなりたい”という理由で心から慕っている人物達の下を離れてリィン君達に力を貸しているなんて、中々可愛いらしい理由じゃないか。」
「うんうん、まさに可愛いことは正義だね!」
「というか、”灰色の騎士”もとんでもない度胸をしているわよね……セリカさんの許可があったとはいえ、自分の使い魔と仲良くなりたいからという理由で自分達の所に厄介になっているリタ―――――よりにもよってセリカさんの関係者を”戦場”に出すなんて。」
口元に笑みを浮かべたアンゼリカの指摘にアネラスは嬉しそうな表情で同意し、シェラザードは疲れた表情で呟いた。
「あ、”戦場”に出る事は私自身が申し出た事で、リィンさんは元々”灰獅子隊の客人”として扱っている私を”戦場”に出すつもりはありませんでしたよ。」
「へ……リタ自身が?何で??」
しかしリタが口にした意外な答えに驚いたエステルは戸惑いの表情で訊ねた。
「アンリエットと仲良くなりたいという私の”私情”の為にレヴォリューションに滞在させてもらっている”恩返し”という意味もあるけど……主の今回の”敵”はオズボーン宰相達で、”エレボニア帝国軍”はオズボーン宰相達に従っているよね?だから、エレボニア帝国軍と戦って、一人でも多くの兵士を殺して主の敵を減らす事は主の助けにもなるから、リィンさんに私の事も遠慮なく”戦力”として活用してくださいって言ったんだ。」
「そ、そんな理由の為だけにリィン君達に協力して、エレボニア帝国軍の人達を殺しているなんて……」
「ハッ、あのアンリエットとかいうアマのように、やっぱ”幽霊”だけあってイカれた考えをしていやがるぜ。」
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