第134話
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――――それで?シェラザード達の反応から察するに、あんたがさっき殿下達の話にも出てきたもう一人の幽霊とやらかしら?」
顔に青筋を立てて二人に注意したサラは気を取り直してリタに問いかけた。
「はい、そうですよ。――――――”冥き途”の見習い門番、リタ・セミフです。以後お見知りおきを。」
「”冥き途”とは一体何なのだろうか?」
「”冥き途”というのは――――――」
リタの自己紹介を聞いてある事が気になったガイウスは不思議そうな表情で訊ね、リタは”冥き途”の事について説明した。
「ええっ!?という事はリタさんは……」
「こんなガキが地獄の門番とか、マジでどうなってんだよ、異世界は………」
”冥き途”の事についての説明を聞き終えたエレインは驚きの表情で声を上げ、アッシュは疲れた表情でリタを見つめながら呟いた。
「あ、言っておくけどリタって、見た目はあたし達よりも年下に見えるけど、物凄く長く生きているから、リタにとっては貴方の方が”ガキ”になるわよ。」
「ふふっ、私は”既に死んでいる”から、”長生き”じゃなくて”長死に”という言葉を使うべきだと思うけど、幽霊になってから相当な年数を過ごしてきたのは事実だね。」
「そ、相当な年数って……一体何年くらいなんですか……?」
アッシュに指摘したエステルの説明に苦笑しながら答えたリタの答えを聞いたアリサ達がそれぞれ冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中エリオットは困惑の表情で訊ねた。
「さあ……?幽霊になってから過ごしてきた年数なんて数えた事がありませんからそれについては私も何と答えればいいかわかりません。あ、でも少なくても軽く数百年は過ごしている事は確実ですよ。実際、主の屋敷がある”プレイア”で”水の巫女”の”神格者”になった知り合いに偶然会って、その時に”数百年ぶりだな”って言われましたから。」
「あの幽霊、下手したらロゼよりも年上なんじゃないの?」
「ア、アハハ……」
エリオットの疑問に首を傾げながら答えたリタの答えにアリサ達が再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中ジト目でリタを見つめながら呟いたセリーヌの推測を聞いたエマは苦笑していた。
「ちなみにリタ君は”見習い門番”だから、リタ君にとっては”先輩”にして”親友”でもある”門番”もいるのだが、その”門番”もまたリタ君に負けず劣らず可憐なリトルレディなのだよ?」
「……他にも説明の仕方があるだろうが、阿呆。」
「うんうん!名前はナベリウスちゃんって言って、その娘もとっても可愛いんだよ〜。」
「な……ん……だと……!?――――――リタ君、是非とも先程殿下達の話に出てきた君の”親友”にして”門番”を私に紹介してくれ!!」
「アン
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