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魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者
第68話 気がついたら空の上
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「さて、撒いたよな?」

『取り敢えず降りませんか?』

「そうだな、一旦降りて、整理しよう」

俺は近くのビルの屋上に降り、ブラックサレナを解いてドアを背に腕を組んだ。

「ラグナル、ここは何年だ?」

『少し待って下さい……………新暦66年みたいです』

「やっぱり過去か………」

「って事はここは4年前って事か!?」

「そうだな〜」

『そうですね〜』

俺達がいた世界の新暦が70年。ようするに4年前にタイムスリップした事になる。

「何でそんなに冷静なんだよ2人は………」

まあ転生してきた俺としては今更タイムスリップしてもなぁ………

『しかし原因はなんでしょう?』

「そうだよな………一番考えられるのはロストロギアだけど、別に普通に帰ってただけだし」

「私も何も触ってねえぞ!」

だよな。
そんな怪しいものも道端に無かったし………

「分かんね………」

『サッパリですね』

「八方塞がりだな………」

そしてもう一つ気になる事がある。
何故黒の亡霊の事を知らなかったのか?

「もしかしたら………」

『マスター?』

「いや、何でもない。まだそう決めつけるのは早いか………取り敢えず、さっきのクロノさんか管理局の誰かに接触して話を聞いてみるべきかもな」

『そうですね』

取り敢えず、俺は再びセットアップして空へ飛んだ。









「あれって………」

暫くブラックサレナで飛んでいると目の前にピンクのポニーテールの女性がいた。

「あれはシグナムさんだな」

『シグナム?』

「ヴォルケンリッターのリーダーだ。ヴォルケンリッターと言うのははやてって奴が持つ、夜天の書の………」

『マスター!!』

ラグナルに言われて目の前を見ると、シグナムさんが俺に向かって剣を突き立て、こっちに飛んできた。

「ビームソード展開!」

慌てて展開したビームソードで何とか横に受け流し、難を逃れたと思ったが、

「くっ!?」

そこはシグナムさん、体勢を崩されながらも斬り払ってきた。
崩れていた分、威力は全く無かったが、気を抜いたら簡単にやられる。

「ラグナル、アーマーを解くぞ」

『イエス、マスター』

ブラックサレナを解いて、ラグナルフォームに戻る。

「何で襲ってくるのか話を聞きたいんだが………」

「………」

「教えてくれる様子じゃ無いよな………だったら!!」

刀に手を置き、いつもで抜刀出来る構えをする。

「戦って聞くまでだ!」







「魔人剣、炎牙!」

シグナムさんに向かって居合で、炎を纏った
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