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子猫達からのプレゼントは
第二章

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「いい話だよ」
「君もそう思うかい?」
「実にね」 
 こうマックリーンに応えた。
「思うよ」
「そうなんだね」
「僕も猫が好きなんだよ」
「犬も好きで」
「そしてだよ」
 そのうえでというのだ。
「猫もだよ」
「そうだったね」
「昔話をしよう」 
 ホーリーは笑ってだった、その昔話をはじめた。
 ホーリーはこの時車を運転していた、その時妻のメアリー黒髪を短くしていてグレーの目に眼鏡をかけている中背の彼女が言った。
「目の前に何かあるわね」
「?何だあれ」
 夫は助手席にいる妻の言葉を聞いて前を見て言った。
「でかい毛玉みたいだな」
「そうね、どうしようかしら」
「とりあえず見よう」
 こう言って車を停めて外に出てそれを見ると。
「ニャ〜〜〜・・・・・・」
「猫?」
「猫よね」
 見れば子猫だった、見れば粘着性のものが絡まっていて動けなくなっている。ホーリーはそれを見て言った。
「これは大変だ」
「ええ、それじゃね」
「すぐに助けよう」
「そうしましょう」
 妻も頷いてだった。
 子猫からその粘着性のあるものを丁寧に取った、すると。
 銀と黒の縞模様の猫だった、二人はその猫をだった。
 病院に連れて行くと問題はなかった、そして性別もわかった。
「雌か、じゃあ名前はスティッキーだ」
「その名前にするのね」
「ああ、それでな」
「これからはね」
「家族にしよう」
 こう言ってだった。
 猫を家に連れて帰った。家に帰って子供達に事情を話すと彼等もそれならと頷いてこうしてだった。
 スティッキーは家族になった、すると。
「ニャンニャン」
「ワォン」
 黒のトイプードルの先住犬である雌のチェリーとすぐに仲良くなり一緒に遊ぶ様になり。
 そしていつも元気に家の中を駆け回る様になった、そんな彼女を見て野良猫を少しでも多く救って幸せにしたいと思い。
「こうしてだよ」
「財団も立ち上げたんだな」
「それもスティッキーの名前を付けたな」
「そうだな、お互いいい娘に出会えたな」
「そして大切なものを貰ったな」
「ああ、じゃあこれからもお互いにな」
「猫と付き合いながらな」
 そしてとだ、ホーリーはマックリーンに話した。
「何かとしていこう」
「そうしていこうな」
 二人で話した、そしてお互いに猫との暮らしを楽しみ彼女達から貰ったものを大事にしていった。するとそれだけで彼等は幸せになった。


子猫達からのプレゼント   完


                 2021・7・27
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