第一章
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子猫達からのプレゼントは
マックリーン家に五匹の三毛の子猫がやって来た、娘達が連れて来た彼等を見て一家の父親であるマイクは眉を顰めさせた。半分白くなっている茶色の髪と口髭を持ち目はグレーだ。
「うちにはもうアイリスがいるだろ」
「一時的だから」
「ちょっと預かるだけよ」
上の娘のヘレンと下の娘のジューンもこう答えた、二人共母親に似た赤がかった茶色の髪をのばし目は父親譲りのグレーで人形の様な顔立ちである。
「今飼い主募集してるし」
「その間だから」
「五匹共ちゃんと探すから」
「それまでね」
「全く。もういるのに」
そのアイリス、十四歳の雌のトラ猫を見て言った。
「五匹もなんてな」
「世話は私達がするから」
「家族はボランティア団体にも話してるからすぐに見付かるわ」
「折角保護したし」
「それじゃあね」
「仕方ないな」
父は娘達が二人であまりにも言うので。
それでだ、渋々五匹の子猫達を家で預かることを認めた。だが彼はその子猫達全員雌でそれぞレバーディー、ルーシー、エリス、セレネー、シェスタと名付けられた五匹の世話はしなかった。だが。
「ニャア」
「ニャオン」
「ミャ〜〜ン」
「ニャンニャン」
「ミャウン」
「ウニャア」
子猫達はアイリスに懐きいつも彼女と遊び。
娘達にも懐いていた、そして妻のローリー赤い髪に黒の目の彼女もだった。
五匹を可愛がった、それでいつも笑顔で言っていた。
「一緒にいて楽しいわ」
「そうよね」
「一緒にいるだけでね」
「アイリスも子育てしてるしね」
「何かもうね」
「見てるだけで和むわね」
母娘で言うのだった、そして妻は夫にも言った。
「もう四匹は二匹ずつコメットさんとオオタさんが引き取ってくれるの」
「そうか」
「コメットさんはルーシーとエリスで」
それでというのだ。
「セレネーとシェスタはオオタさんがね」
「そうか、ご近所でもらわれたんだな」
「だから何時でも会えるわよ」
姉妹達はというのだ。
「そうなったわ」
「それは何よりだな」
「そうね、ただバーディーは」
残された彼女はというと。
「どうなるか」
「そのうち見付かるだろ」
里親がとだ、夫はこの日までこう言うだけだった。
だがその次の朝だ、彼は目覚めて枕元でバーディーが丸くなってすやすやと寝ているのと見て笑った。それで。
彼も世話をする様になった、そして四匹がそれぞれの家に家族として迎えられてから妻に対して言った。
「バーディーまだ里親見付かってないか」
「ええ、まだね」
妻は小式に答えた。
「そうなの」
「だったら家で飼ってもいいだろ」
こう言うのだった。
「アイリスも子供達も可愛がってるしな
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