第六十五話 心配していてその十七
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「そう思ってるわ」
「それはよかったわね」
「ええ、けれど正直斬円なこともあるわ」
「あの子ね」
「結局先輩のこと嫌いなままよ」
本当にこのことは全く変わらなかったです。
「睨んでたし。けれど先輩が反省して前向きになっていることはね」
「認めていたのね」
「ええ、そのことはね」
「それはよかったわね」
お母さんは私のお話を聞いて笑顔になりました。
「それならいいわ」
「いいの?」
「ええ、嫌いでも認めるとね」
「違うのね」
「あの子は嫌いになったら全否定するわね」
「もう徹底的にね」
本当に全肯定か全否定しかない感じです、野球でもオリックスが負けてるとよしっ、って声に出して笑って勝つと思いきり嫌そうな顔になるうえに大阪にいるなとか存在してはいけないチームだとか憎々し気に言う位です。
「嫌いじゃない相手には悪口言わないで」
「そんな子が嫌いでも認めるっていうことはね」
「違うのね」
「全否定は認めないってことだから」
「そうね、阿波野君嫌いな相手は認めないわね」
そのことがはっきりとわかります。
「大抵は」
「そうした子が認めるから」
だからだというのです。
「かなりのことよ」
「そうなのね」
「だから千里が三人での練り合いの場を持ったことはいいことよ」
「そうなのね」
「三人全員にとってね」
「三人共なの?」
「まず千里の先輩は前向きになれて」
長池先輩はというのです。
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