第十二幕その十
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ステレオを出しました、そして音楽を出しましたがその音楽を聴いて言うのでした。
「これで尚更いいわね」
「そうね」
ベッツイはその音楽を聴きながら頷きました。
「パーティーはね」
「音楽もあると尚更いいわね」
「その通りよ」
「いい音楽だね」
ジャックはもう踊らんばかりになっています。
「これはまた」
「いい音楽は皆が聴くもの」
こう言ったのはキャプテンでした。
「そして皆が楽しむものだよ」
「音楽は誰の耳にも入りますからね」
モジャボロは蒸し餃子を食べながらその蒸し餃子をキャプテンのお皿にも入れました。
「そうですね」
「そう、だからね」
「皆が楽しむものですね」
「そうしたものだよ」
「僕は食べることが大好きだけれど」
腹ペコタイガーは今はとても大きな丼の中にある麺、海鮮麺を食べつつ言います。その食べっぷりは実に見事なものです。
「若しもだよ」
「若しも?」
「若しもっていうと」
「音楽がなかったら」
自分と同じ海鮮麺を食べているトトとエリカに答えました。
「やっぱり寂しくなるよ」
「君も音楽が好きだし」
「だからだね」
「そうだよ、だから今はね」
「最高の気分だね」
「音楽のことについても」
「そう思っているよ」
実際にというのです、こう言って笑顔で食べ続けます。
ガラスの猫はテーブルの上にちょこんと座って聴いて言いました。
「耳から栄養を摂っているわね」
「そうだね」
木挽きの馬はガラスの猫の言葉に頷きました。
「僕達はそうしているね」
「ええ、音楽を食べているわね」
「こちらのご馳走をね」
「悪くないわ、いえ」
ガラスの猫はこうも言いました。
「かなりね」
「いいね」
「そう思うわ」
実際にという返事でした。
「私もね」
「こうして聴いていたら」
ボタンはお寿司を手にして言いました。
「幸せな気持ちになるね」
「君もそうなるんだね」
「うん、そうだよ」
こうハンクに答えました。
「そのことは僕もわかるよ」
「成程、そうなんだね」
「僕はわからないことも多いけれど」
それでもというのです。
「このことはわかるよ」
「そうだね」
「それもよくね」
「さて、今はじまった曲ですが」
大尉はその曲を聴いて言いました。
「これは剣の舞ですね」
「凄くいい曲ね」
ポリクロームもその曲を聴いて大尉に応えました。
「賑やかで」
「この曲の通り剣の舞を舞えますが」
「貴方の手にしている剣を使って」
「そうしていいでしょうか」
「そうしてみたらいいと思うわ」
ポリクロームは大尉に答えました。
「私も踊りたくなったし」
「それでは」
「ええ、一緒に踊りましょう」
「今度は
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