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機動戦士ガンダムSEED DESTINY the oath
怒れる瞳
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そして目の前に居るこのメイリン・ホークもまた通信、CICコースでトップクラスの成績を誇っており、ヨウラン・ケント、ヴィーノ・デュプレの両名もまた、整備の腕前はトップクラスであり、全員が新型艦であるミネルバへの配属になるのも納得だった。全員がアカデミー始まって以来の問題児でなければだが...
「なに?その自分は問題ありませんって顔は?」
「いやいや、そう睨むなって。てかミネルバの配属って何処になるんだろうな?噂では確か月軌道だとか...」
「確かに噂だと月軌道って言われてたけど...私はできればプラントの近くが良いなぁ」
そう語る彼女の口調には嬉しさが伺えた。やはり新型艦への配属は嬉しいのだろう、それに加えアカデミーからの友人たちも同じ配属なのだから。
メイリンの話を聞きながら運転を続けているとミネルバが見えてきた。
「でも本当はミネルバが戦場に出ないのが1番良いのにね」
メイリンがそう呟いたのに対し、「あぁ、全くだ」と返事をする。先の大戦の犠牲の上に築き上げた今のこの平和があるのだから。
「そうならないためにも。俺たちがこのミネルバと一緒に守っていかないとな」
その平和への想いに呼応するように、彼の首につけられた金色のネックレスが光り輝いていた。
同時刻
市街地地区
明日行われる記念式典の為か、いつもより人だかりが多く、賑わっている街中で私の目に入ってくるものは「幸せ」そのものだった。
両親に連れられて嬉しそうな子供ー家族
彼氏と腕を組み、幸せそうな彼女ー恋人
確かに私には両親がいない。いや、居なかったのかすらわからないし覚えていない。恋人がどういったものなのかわからない。
ふと横の窓ガラスに写った私を見る。私にもかつては家族や恋人が居たのだろうか?
「おーい!何やってんだステラ?ぼさっとしてないで早く来いよ!」
「どうした?置いて行っちまうぞ?」
空色の髪色をした活発そうな少年、アウル・ニーダと緑色の髪色をした青年、スティング・オークレが私を呼ぶ。考え事をしていたら大分二人から遅れてしまったようだ。
昔の事は何も分からない、いやもう覚えていないが。今の私には仲間が居る。仲間とは私にとっての「幸せ」、大切なもの、守りたいもの。
「アウル!スティング!」
だから私はーステラ・ルーシェは私の仲間を守るために目の前の「幸せ」を壊して、私の「幸せ」を守るんだ。
「二人とも待ってよー!」
二人に追い付く為、走りながら角にさしかった瞬間横から出てきた人にぶつかった。
「うおっ!ごめん大丈夫?」
倒れそうになるが、誰かの手に後から抱き抱えられ支えてもらった。
振り返ると、私と同じ位の年齢であろう少年が居た。
ぶつかってしまった
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