第二章
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「自分がした、それも内容がかなり酷くて」
「障害者の人にですか」
「それで炎上して逮捕されました」
「そうですか」
「報いを受けました、悪人はです」
まさにというのだ。
「その様になりました」
「それはいいことですね」
「ハッピーエンドですね」
二人でこう話した、そしてだった。
アンナは笑顔で施設に戻った、同僚達にトビーの話をすると彼等も笑顔になった。
そして施設にまた猫が来た、今度は。
黒猫が顔の真ん中や首の上が茶色で首や足首が白い九歳の雌猫が来た、名前はミーシャという大人しい猫だ。
その猫を見てアンナは言った。
「別に
「これといってだよね」
「はい、おトイレが失敗するとか」
「ないよね」
「九歳ですと」
猫でそれ位の年齢ならというのだ。
「もうですよね」
「これといって」
「高齢でもないですね」
「今じゃ普通に十年は生きるからね」
「それに実際」
「この娘別に問題ないよ」
「だとすれば」
アンナは考える顔で言った。
「多分ストレスで」
「そうなっていたね」
「飼い主に問題があるか」
「何でもね」
スタッフはアンナに話した。
「この娘の飼い主も」
「トビーの時みたいにですか」
「どうもね」
「いい人じゃなかったんですね」
「自己中心的で冷酷でね、自分のことしか考えない」
「そんな人で」
「ミーシャに対してもね」
これがというのだ。
「随分冷たくて機嫌が悪いと」
「辛く当たったんですか」
「それで家の中も掃除してなくて」
「汚くて」
「おトイレも乱れてたんだろうね」
こう言うのだった。
「どうも」
「飼い主と環境へのストレスですね」
「それによって」
「そうですね」
「だから」
それでというのだ。
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