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私は、社長さんと誠一郎さんに呼ばれて、会議室に居た。モトシが島に行って、1ト月程経っていた。
「本町さん 彼とはどうなんだ というか、結婚の話はしているのかな」
「いえ 私等、まだ」
「そうだろうな 彼は、そういうことは、絢ちゃんをほったらかしだろうな 僕なりに、いろいろ考えた 会社にとって、今、君に居なくなられては困る かといって、彼のもとに行くなとは言えない」
「私 お世話になっているのに、そんな我儘言えないです」
「君は、そーなんだよね 島にね、女性一人で民宿をやっている人が、誰か手伝ってくれる人が居ないか、探している。どうだろう 会社の方は、週に1回なり2回ほど出てくれば良い。あとは、オンラインとかで何とかなるだろう」
「私 島に住めるんですか」
「うん 行きたいんだろう?」
「行きたいです 何でも、やります 夢みたい 社長さんも部長もありがとうございます」
「ワシは 何にも 誠一郎が段取りしとるから 絢さんの笑顔が見れたら、ワシは満足なんだ」
「実は、あそこに魚の処理施設を作ろうと思っている。新鮮なうちに、こっちへ運んで、新しい工場で、それを加工する。その工場の建設も計画中だ。向こうの漁協とも相談しながらね。そうなれば、水島君にも協力してもらうことになると思う。君にもね。順調にいけば、海の環境を守るという意味でサンゴの保護にも賛同していく」
「とっても、いい話だと思いますけど、私、わからないので・・もしかすると、彼、処理施設の排水なんか、気にするかも知れません」
「もちろん そこは、水島君の意見を聞きながら、進めるよ」
「絢さん 君達は、まだ、結婚はしないのか これを機にどうかね」と、社長さんが聞いてきた。
「私 まだ」下を向いていると
「まだ 言われてないのか」
「今まで、何となくなんですけど まだ・・」
「そうなんか それは、かわいそうだなぁ 待っているんだろう? 予約だけしておいて、ほったらかしとはなぁ なんとかせんとな なぁ誠一郎」
「と いいましても これは、ふたりの問題でして」
「そんなことあるか ひとんちの大事な娘をなんだと思っているんだ ワシも本町さんに顔向けできないぞ ハッキリするように、彼に言え なぁ、絢さん」
「そんなぁ 私 はっきり言ってくれるまで、待ってます 彼の側に行けたら、それだけで幸せです」
「いじらしいのぉー 誠一郎 先に、ワシは、その民宿の主人に、先に、会って来る。その時に、水島君をけしかけて来るぞ あさって 家内と一緒に、泊りに行くから、手配してくれ 絢さんを預けるにしても、どんな人か、会っておかないとな」
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