第67話 文化祭(前準備)
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来てたのね」
「ああ、最近忙しくてね」
魔法の事は知らないだろうから詳しくは言えないけど………
「そう、それは災難ね。これから文化祭って時にそれじゃあクラスで浮くんじゃない?」
「なるべく出れるようにするよ。………それより今日はどうしたの?有栖家のみんなが休みみたいだけど………」
「ああ、確か家族会議って言っていたわ。喧嘩でもしたんじゃない?仲がいいと思ってたから聞いたとき驚いちゃって………」
………確かに珍しい。
俺から見ても有栖家の面々は喧嘩するようにも見えないし、争うような事も無いと思ったのだけど………
「まあ明日には学校に来るでしょう。あれ?まさかあの中の誰かでも狙ってた?」
「いや、そんな事は無いが………」
「止めておきなさい、彼女達は兄さん一筋だろうから………」
そう言う佐藤の顔は少し悲しそうだった。
「それよりアンタのクラスは出し物決まったの?」
「いや、まだみたいだ。明日の放課後に話すってバニングスが言ってた」
「そう………それにしても………」
そう言って俺の顔を見てくる佐藤。
何かついてるのか………?
「アンタ、女子のみんな苗字で呼ぶことにしたでしょ?」
「ああ、零治に言われてから反省してな。特に高町達には悪いことをした………」
まあ苗字が同じ有栖家の人達や、イーグレイの妹達は名前で呼んでいるが………
だけどフェリアからは未だにイーグレイと呼ばないと怒られる。
「まあ良い心がけだと思うわ。だけど私は名前でいいわよ。佐藤って一杯いるから名前で呼んで貰った方が助かるわ」
「そうか、ならこれからは加奈って呼ぶな」
「ええ、それでお願い」
そんな事を話していると彼女のクラスについた。
「助かったわ、ありがとう」
「別に構わないよ」
そう言って俺は自分のクラスへと戻って行った………
佐藤加奈。
前の俺があんな行いをしていたのにも関わらず、唯一普通に接してくれる女子。
高町達とは未だにギクシャクしてたり、他の女の子は遠くから見ているだけで、こんな感じに普通に会話なんて出来ない。
俺にとって貴重な話し相手の一人だ。
ズバッとした性格で容赦ない。
だけど言われないと気がつかない俺にとって彼女の意見はとてもありがたかった。
零治からは我侭で高飛車だって聞いたことがあるが、そんな感じはしない。
まあなんでこんなに長々と説明しているのかと言うと………
「今日も彼女と話せたな………」
段々彼女に惹かれてきているからだ………
家族会議した次の日、俺達は普通に学校に来ていた。
アギトはメガーヌさんの所であずかってもらう事にした。
「さて
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