第二百十二話 急襲その十三
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「それに肉ってのは食いもので最後にくるしな」
「穀物、お野菜、お魚でな」
「それで肉だろ、しかもな」
「今言うのは干したりした保存のええもんやなくて」
「比較的でも新鮮な」
そうしたというのだ。
「ステーキやハンバーグ、シチューみたいに」
「そうしてふんだんに食えるお肉やな」
「そうした肉が誰でも腹一杯食えるならな」
「そうした軍隊はな」
「物資もかなり余裕があってな」
「補給ルートも確かや」
「そんな軍隊が負けるか」
果たしてというのだ。
「もうな」
「そこに答えは出てるな」
「だからな」
それ故にというのだ。
「勝てる」
「そやな」
「ああ、だから肉食えるならな」
「それならやな」
「負けないさ」
比較的新鮮な肉をふんだんに食べられるうちはというのだ。
「そういうことだよ」
「それでやな」
「今の俺達もな」
「負けんな」
「後はその物資を効果的に使って」
「しっかりした策を立てれば」
「負けないどころかな」
アイスバインを食べつつ言った。
「勝てる、それもな」
「殲滅出来る」
「それが出来るからな」
それ故にというのだ。
「やっていこうな」
「そやな」
「敵の退路は比較的楽に断てるわよ」
こう言ったのは双葉だった。
「わかるでしょ」
「敵はライン川を渡ったからな」
「そう、王国軍も連合王国軍もね」
「それで俺達と戦おうとしているからな」
「だからね」
「後はライン川に帝国軍の船を入れて」
「港町もね」
それもというのだ。
「抑えれば」
「敵は袋の鼠だな」
「そうなるわよ」
「そうだよな」
「だからね」
それでというのだ。
「敵の退路を断つこと自体はね」
「楽だな」
「今のうちに動けばね」
「水軍はこっちが圧倒的だしな」
敵よりも遥かに優勢だというのだ。
「黒湖や地中湖の艦隊も持って来てよかったな」
「お陰で水軍も圧倒しているわ」
「だったらな」
「もう決まりね」
「芳直に言って」
水軍を率いる彼にというのだ。
「そのうえで」
「そうしていくわね」
「背水の陣は兵を死ぬ気で戦わせるけれどな」
「この場合はね」
「相手を殲滅しようと思ったらな」
戦略上それが必要な場合はというのだ、敵を逃がしていい場合もあれば殲滅すべき場合もあるということだ。
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