第二章
[8]前話
「それでマイロが近くに来ても警戒していました」
「大きい犬だから余計にですね」
「怪我はすぐに治ったんですが」
それでもというのだ。
「警戒していて」
「マイロに近寄らなかったんですね」
「ですが」
それがというのだ。
「マイロの方が親し気で。マイロは凄く大人しくて優しい娘ですから」
「クラッカーもこのことがわかって」
「はい」
それでというのだ。
「籠から出て降りてきて」
「一緒にいる様になりましたか」
「そうでした」
まさにというのだ。
「それで怪我が完治するまで一緒にいたんですが」
「完治して」
「一旦野生に帰しましたがすぐにです」
それでもというのだ。
「戻って来てこうして」
「今は一緒にですね」
「暮らしています」
「そうですか」
「それでお互いにいつも一緒にいて」
今の様にというのだ。
「楽しく暮らしています」
「それは何よりですね」
「パーカーさんのところの子はご夫婦とご家族ですね」
「今ではそうなっています」
パーカーもその通りだと答えた。
「まさに」
「そうですね、ですが」
「こちらではですね」
「この子がです」
クラッカーを見て話した。
「家族です」
「そうですね」
「そして特にです」
「マイロとですね」
「そうなっています。鳥とも家族になれますね」
「はい、そこに絆が生まれれば」
自分達夫婦とヘンリーのことを思い出しつつだ、パーカーはシャーロットに答えた。そうしてだった。
パーカーはオーストラリアで仕事をしている間時間を見てはクラッカーとマイロに会ってその絆を見て楽しんだ。
そしてアメリカに帰ると自宅の庭にいるヘンリーを見た、彼と妻が用意したご飯と水を食べる彼は二人を恐れていなかった。むしろ二人が自分達の傍に来ると親し気に見てきた。パーカーはその彼を見て妻と共に笑顔になった。
小鳥との絆 完
2021・7・25
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ