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おっちょこちょいのかよちゃん
139 選ばれし者達への説明会
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私達のこの世界に呼び寄せ、赤軍の交戦権復活の計画および私達の世界の陥落を阻止します為に戦っていただきます。私達の世界は今劣勢ですが、皆様がお力お貸ししていただけますならきっとこの状態を塗り替える事ができますと私達は信じています。私達の為に戦っていただけますか?」
 フローレンスは改めて皆に確認した。
「行きます!」
「そうだ、そうだ!」
「戦争はもうごめんだ!!」
 皆は同調した。
「かよ子、頑張れる?」
 かよ子は母から確認された。
「うん、絶対に負けないよ。たとえおっちょこちょいをやっても・・・、いや、絶対におっちょこちょいはしないようにこの杖とフローレンスさんから貰ったこの羽根で戦うよ!お母さんだって子どもの頃戦争で辛い目にあったよね?私、お母さんに同じ思いをさせたくないし、私だって戦争は嫌だもん・・・」
 そしてかよ子には一つの目的があった。
(この戦いを終わらせるて、杉山君を大野君と仲直りさせる・・・!!)
 かよ子には大野と杉山が二度目の喧嘩をした時の心の傷があった。大野が転校する前に杉山には彼と仲直りして欲しい。その為にも元の平和な日常を取り戻したいと思っていた。
「い、嫌じゃ、戦争は嫌じゃ〜」
 友蔵が泣き喚いていた。
「あのジジイ、帰れよ・・・」
 鯉沢がぼやいた。
「まる子、お姉ちゃん、戦うのか!?そんなの、おじいちゃん、心配じゃ!!儂も戦うぞ!」
「ありがとう、おじいちゃん!」
 まる子は喜んだ。
「しかし、お爺さん」
 三河口が現れた。
「アンタはイマヌエルのお情けでここを通されただけです。現に手紙を受け取っていませんし、イマヌエルが折れなかったらここに入って来られなかった。アンタに何ができるんですか?」
 三河口は辛辣な質問をした。
「そうよね、おじいちゃんは足手まといになりそうかも・・・」
 まる子の姉も口を揃えた。
「そ、そんな・・・」
 友蔵はしょんぼりした。
(まあ、ほっとくか・・・)
 三河口はそれ以上は喋らなかった。一方、杉山は無言で俯いていた。
(俺にしかできない事・・・。赤軍・・・、戦争正義の奴等・・・)
 杉山が一体何を考えているのか、それを知っているのは彼自身のみだった。
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