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おっちょこちょいのかよちゃん
139 選ばれし者達への説明会
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す世界が出現し、この世界を侵略しつつあります。私とイマヌエルは貴方方の世界から昇天し、この世界を訪れました時は何もありませんでした。そこに住めるような世界を創りたいと思い、地、水、風、炎を生み出し、平和を願っていました者たちをこの世界に呼び寄せましたのです。この世界を創りました時に四つの道具が生まれました。それが、地を司ります護符、水を司ります杯、風を司ります剣、そして炎を司ります杖です。そして第二次世界大戦の終わり、壊滅的な被害を被りました日本の四人の少年少女にその道具を授けましたのです。29年間、この地に預けられました間、日本は復興の道を辿っていきました。ところが、私達の世界で戦争や虐殺などを正義とします者が現れ、その者達がまた別の世界のこの地で創り出してこの世界を脅かしていますのです。彼らがいつあの四つの道具の存在を認知しましたかは定かではありませんが、彼らはその道具を手に入れて自分らが思うがままの世界を作ろうとしていますのです。そしてそんな中、さらなる歪みが生じました」
(さらなる歪み・・・!?)
 かよ子はもしやと思った。
「先程喋りました日本赤軍といいます過激派が日本を再び戦争への道へ進めます為に『私達の敵の世界』と組む事に成功し、敵の世界の人間達が安易に貴方方の世界を行き来できますようになってしまったのです。皆さんはあの世界と世界の繋がり、いわば地震のような現象が起きました事を覚えていますのではないでしょうか?」
(やっぱり・・・)
 かよ子は四月の終わりに起きた地震のような現象が赤軍によるものとは解っていたものの、赤軍の行動にさらなる怒りを覚えた。
「我々はそれに対抗します為、貴方方に協力したく、私達の世界の人々を派遣しまして、戦います為の道具を授けましたのです。しかし、剣の所有者・渋川正太(しぶかわしょうた)氏は道具を引き継ぐ子女がいまませんでした事も仇となりまして赤軍との戦いに敗れ、命を落とし、剣は赤軍に奪われました」
(御穂津姫が言っていた剣・・・。それは名古屋で赤軍のリーダーが使っていた・・・!!)
 長山は夏に御穂津姫に会った時の事、そして名古屋で羽柴さりの持つ護符を守り抜く為に戦った後に赤軍の長・重信房子が例の剣を持っていた事を思い出した。
「そして我々は今、劣勢に陥っております。そしてこの日、赤軍は憲法9条の改正と共に護符、杖、そして杯を寄こせと日本政府に命令してきました。私達はそれに対しまして偽の道具を政府に渡して取引の道具に使用させました」
(その為に石松は私に出発の日までに杖を使わないように言ったんだ・・・)
 かよ子は転校の事で杉山と大野が喧嘩した事を思い出した。
「そして彼らに偽物を渡しました事がバレませんように護符の所有者・杯の所有者・杖の所有者と共に多くの異能の能力(ちから)を持ちます者達を
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