少年、闇の剣士に憧れて。
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うっ!痛い……!」
私はかろうじて動く頭を上げる。その視界にはナイフを突き立てられた頬から少し血を流す阿求の姿があった。
ダスト「ギヒヒヒ、痛いかァ?このまま一気に刺して、その顔を引き裂いてやってもいいんだぜェ?」
阿求「う……ううう……!」
上條「ッ…………!!」
コマンダーダスト「お?怒るか?ハハ、そりゃ怒るよなぁ!ソウルの旦那たちにも見せたかったぜ!テメェがもがき苦しむ様、この女が味わう殺される恐怖と苦痛―――――」
ボォオオオオオ
コマンダーダスト「うわぢゃ〜〜!?」
メギドが急に炎に包まれる。私を取り押さえていた奴らが私から離れる。
一体どうしたというのだ?援軍か?
進「師匠!大丈夫ですか!?」
上條「……進……?なぜだ?なぜ私を助ける?弟子でも剣士でも何でもない、そして子供のお前が!」
進「いいんです!剣士でなくても、あなたが弟子として認めてくれなくてもいい!それでも俺は…………この身をかけても師匠たちの役に立ちたいんです!うおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」
進は叫びながら阿求を人質にしているメギドに向かって走り出す。
ダスト「このクソガキがァ!こいつがどうなってもいいのかァ!!」
メギドは啖呵を切って阿求を盾にしようとしたが、それよりも一番早かったのは進だった。飛び膝蹴りがメギドの顔に直撃する。
ダスト「ぷべっ!!」
進「おっと!」
メギドは阿求から大きく離れ、進は阿求を抱える。
進「阿求さん、大丈夫ですか!?」
阿求「す、進さん…!」
進「顔から血が……阿求さん、ここにいるのは危険です!ここから離れて安全な場所に行きましょう!」
阿求「は、はい!ありがとうございます!」
なんという無茶を!子供が戦場に立ってまですることではない!そう思ったが、口には出さなかった。
だがメギドも私から離れた、こっちも反撃の狼煙を上げる時だ。
コマンダーダスト「ぐぁぁぁっ!!あのクソガキめ!!せっかくあの女を殺すショーが始まるトコだったのに、邪魔しやがってェ!!」
ダスト「あのクソガキのせいで鼻が折れちまったよ!ぶっ殺すだけじゃ気が済まねぇ、あいつから治療費も根こそぎ奪わねぇと気が済まねぇ!!」
コマンダーダスト「闇の剣士、テメェもだァ!!そもそも俺たちの目的はテメェの首をソウルの旦那のトコに持ってくことだったんだ!!俺たちのプライドを傷つけた罪は重いぞォ!!野郎オブクラッシャァァァアアアア!!!」
上條「小悪党共はよく吠えるな………だが耳障りだ。お前たちこそ私を怒らせた罪がどれほど重いか、身をもって知るがいい」
『銀河大航海
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