少年、闇の剣士に憧れて。
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私も鈴奈庵に戻らねば。振り返った矢先、慧音に呼び止められる。
上條「何だ?まだ用があるのか?」
慧音「お前と話し込んでてすっかり忘れてたよ」
『銀河大航海日誌!』
上條「これはワンダーライドブック!?なぜお前がそれを!?」
慧音「さっき拾ったんだ。でもこれは私とは無縁のもの。チルノを救った礼として持ってってくれ。今後の役に立つかもしれん」
上條「……いいだろう、ならばもらっておこう」
まさか私が持っているワンダーライドブック以外に未知のワンダーライドブックがこの幻想郷にあるとは思ってもいなかったぞ……まさかとは思うが……いや、これ以上考えるのはやめておこう。
慧音からワンダーライドブックを受け取った私は鈴奈庵へ戻ろうとする。
上條「…?」
また里が騒がしいな。またメギドが現れたのか?それにしてはワンダーワールドに吸い込まれていないが……。
???「野郎共!この里を襲撃するぞ!」
里の襲撃?盗賊が来たのか?だがワンダーワールドに吸い込ませないメギドもいないとは限らない。
すぐに行かねば。私は騒ぎが起きている中心へ向かう。そこで私が見たものは………。
コマンダーダスト「わははは、土下座しろォ!消毒されてぇか〜!!」
巨体の男が火炎放射器を持ち、その子分であろう連中が暴れ回っている光景だった。
ダスト軍団『メギド様のお通りだ〜!いい子にしてりゃあ悪いことはしねぇぜぇ!』
やはりいたか…世界をワンダーワールドに吸い込ませないメギドが。
それにしても何なんだこいつらは?人を襲い、金や食べ物などを巻き上げる……やってることが明らかに小悪党じゃないか。いや、殺さんと言わんばかりに暴力を振るってる奴もいるが。
阿求「くっ、離してください!」
上條「なっ!?阿求!!」
ダスト「俺好みの女じゃねぇかァ、こいつァ!どうかわいがってやろうかァ、ギヒヒヒ…!」
このメギド、女にも目がないのか!?
ダスト「兄貴ー!ここに闇の剣士がいやすぜぇ!」
子分に私の存在を見つけられた。リーダーである巨体の男が立ちはだかり、私に火炎放射器を向ける。
コマンダーダスト「テメェが闇の剣士とやらかァ?こいつはラッキーだぜェ、テメェを殺しゃソウルの旦那から褒美をたんまりもらえるからなァ!」
ソウル?こいつらを生み出した奴の名か?やはり私の睨んだ通りだ。やはり幻想郷にもレジエルたちのような奴らが……。
上條「欲を満たすために私や人々を襲うのか………完全に小悪党共だな」
こいつらは見た目から人間のような姿をしてるから、生物か?となると、ソウルはズオスと同じ生物を司る幹
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