化け狸と、未来の創造者と。
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』と呼ばれるワンダーライドブックが現れた。さっき返した青空の青年は『アニューレジェンドクウガ』、吸血鬼と聖職者は『俺様はキバである』と『古きイクサと3匹の魔獣』のワンダーライドブックが出た。そうなると、仮面ライダーに関する本にはワンダーライドブックを作り出す力を宿しているというのか?詳しい奴がいたら助かるんだが………。
また客が来た。次に来たのは眼鏡をかけ、笠を被った長髪の女……ん?確かあの女、最初に店番を頼まれた時入ってきた……。
???「おー、おったおった。そこのお主、少し外で話をせんか?」
上條「奇遇だな。私もそろそろお前と話をしたいと思っていたところだが、あいにく店番中でな」
???「安心せい、そこまで時間を取らん。ここだとしづらいから、一旦里の外に出て話をしようか」
ちょうどいい、この女には用があった。毎度毎度チラチラ見てきて気になっていたし、人間でありながら妖気を放っている。それに幻想郷の真理の一端を握っている可能性もあるなら、逃す手はない。
ひとまず読み聞かせをしている小鈴に伝えねば。
上條「小鈴、少しいいか?」
小鈴「あっ、上條さん。ごめん、ちょっと待っててね。おじさんが私と話したいみたいだから」
上條「すまんなお前たち」
小鈴「どうしたんですか、上條さん?」
上條「少し里から離れる。常連が私と話をしたいと言っててな」
小鈴「え?大丈夫なんですか?里から出ると妖怪が…」
心配性だな、小鈴は。
上條「安心しろ、必ず帰る」
小鈴「……まあ、確かにあの時はメギドとやらを倒してたので大丈夫かもしれませんが、一応気をつけてくださいね?」
上條「ああ」
許可をもらった私は里を出て、里から少し離れた場所で話をすることにした。
上條「さて、お前に聞きたいことがある………お前は妖怪か?」
私は闇黒剣月闇の刃先を女の喉元に突きつける。
???「お、気づいておったのか?」
上條「最初に店番を頼まれた時、人間のお前がやって来た。だが人間なのにもかかわらず、妖気が駄々漏れだった。お前はかなり巧妙に隠せたと思っているようだが、隠し切れるようなものではなかった。それにお前は私を見るなり笑みを浮かべていた。私がこの幻想郷に来た理由の一端……お前は握っているんじゃないのか?」
???「………ふむ、賢い人間は嫌いではない。ならば本来の姿に戻るとしよう」
ドロンッ
やはりそうか……私が睨んだ通りだった。長髪から短髪に変わり、狸の耳と尻尾……彼女はいわゆる『化け狸』と呼ばれる妖怪だった。
化け狸「改めて自己紹介じゃ。ワシは『二ッ岩マミゾウ』、お主の言う通り妖怪じゃ。そしてお主
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