化け狸と、未来の創造者と。
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ったか?あの薬には人を蘇らせる力もあるのか?
永琳「あら、ごめんなさい。えーっと……ホントに死んでたの?実は意識があったとか、そういうのじゃなくて?」
上條「わからん………だが確かに死んだはずだ。この剣をかつて私が助けた者に託した後、息を引き取ったことは覚えている。そもそもなぜ私がこの幻想郷に来れたのか…不思議でならないんだ」
永琳「さすがの私もわからないわ。あなたの事情を知ったとしてもどうにもならないし、仮に死んでいたと思っても、ここに来た時瀕死で、例の薬で治ったならつじつまが合うはずよ」
上條「瀕死か…」
だとすれば私がデザストに刺された後、何かしらの理由で幻想郷に来て、そこで瀕死の状態で生き返ったというのか?だとしてもなぜこんな中途半端な蘇生をした?そもそも誰が私を生き返らせたのか、不思議に思う。
それに小鈴が最初に言ってた『白い服を着た人』………それと関係しているのか?まだまだわからんことばかりだ………。
上條「まあいい、ともかく薬のことでは世話になった。この子を頼むぞ」
永琳「ええ、任せて」
その後我々はまた妹紅の案内で竹林から抜け、人里に戻った。
上條「…………」
翌日、私はいつも通り店番を頼まれ、小鈴は本の読み聞かせをする。そういえばまた本を仕入れたそうだが、今度は『英雄育成日記』、『最終幻想拾伍』、『10人のエイリアンと少年』、『ひとつながりの大陸物語』だったか?その中で持っていったのは英雄育成日記か。どのようなものか、後で聞いておくとするか。
???「あの、小鈴はいますか?」
上條「小鈴なら読み聞かせをしているが」
???「あっ、そうですか。あと本を持ってきたんですが……」
仕入れ元はお前か……確か小鈴の友人の『稗田阿求』だったか?何かしらの本を作っていると聞いたが、その様子を見たことがないな。
さて、今度はどんな本だ?
阿求「次に仕入れる本ですけど、『切り札探偵と旋風の相棒 〜風がなびく街〜』という推理小説です」
上條「ほう?私が住む世界なら喜んで手に取りそうな名前だな?」
阿求「あとは『呪術戦争』、『聖杯探求録』、『無限の成層圏』。これで全てです」
上條「…………念のため聞いておくが、大丈夫だろうな?この前、子供に対して『我が魔王』だの『我が救世主』だのと呼んでいたからな?」
阿求「大丈夫です。小鈴が持ってくるだけなので、私の方はかなりまともな方です」
ならいいのだが、なぜか不安が残る。用事を済ませた阿求は店から出て、私は最初を除く本を本棚にしまっておいた。
とりあえず昨日預かった時の魔王と少年をジャアクドラゴンに合わせた途端、『ジオウ降臨歴
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