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東方闇剣士
闇の剣士、メギドを討つ。
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基本的に不可能らしい。どうもここには管理者と呼ばれる者が存在するそうだ。会ったことはないが、ここを管理しているだけあって相当な実力を持っているに違いない。あまり世話になりたくないものだ。
だが………肝心なのはメギドの存在だ。この幻想郷にもいないとは限らない。仮に出てきたとなれば、その時は闇の剣士としての責務を全うしよう。
わかっていることはそれだけだ。なぜこの世界が誰にも気づかれることがないのか。どういう思いでこの世界を作ったのか。この幻想郷の真理も知りたい。なぜ私が幻想郷にいるのか、その謎も含めて探していけばきっと見つかるかもしれん。


上條「………」チラッ


しかし、鈴奈庵の本………どれも見たことのないものばかりだな。『四聖勇者書』に『蜘蛛戦記』、『冒険者と女神』といった普通の本もあれば、見るからに危険そうな本もある。破滅の本に封じられたバハトを思い出すが、今どうしているのだろうか?
まず、どこで仕入れてるんだ?気になって仕方ない。しかもよく見ると、私の知らない世界のものも混じってるではないか。


上條「とはいえ、店番というのは…………ずいぶん暇なものだな」


小鈴は今子供たちに本の読み聞かせをしている。どんな文字でも読める能力を持ってるそうだが、なかなか羨ましいものだな。
中には怪しいものも混ざっているが……危険だから斬っていいかと聞いたら全力で拒否してたな。仕方なく私が借りている部屋の本棚に置いといたが、何も起きないことを祈るしかない。私も調べてみたいが、本能が働いている以上、安易に開くのはやめておこう。だがいつかあの本を…。


小鈴「はい、今日はここまで。続きはまた今度ね」

上條「読み聞かせは終わったのか」

小鈴「『時の魔王と少年』を読み聞かせしてました。荒野にポツンとある玉座に座っていた魔王がある日町を眺めていた少年と出会い、なぜ自分は魔王になったのか、どうして自分は1人でいる必要があるのか考え、最後は少年のために………」


すまん、内容がさっぱりわからん。いや、そんなことより……。


小鈴「あっ、それと似たような本があって、『救世主伝説』というのがありましてね。時の魔王と少年の別視点なんですが―――――」

上條「待て。いろいろと待て。内容が入ってこない。そんなことよりあれを読み聞かせたのか?読んだだけで害とかないだろうな?」

小鈴「ないですよ?だって、子供たちに対して『我が魔王』とか『我が救世主』とか読んでるだけですし」

上條「どこからどう見ても受けてるだろ……後でその本没収だ」

小鈴「またですか!?『青空の青年』とか『吸血鬼と聖職者』はいいのにですか!?」

上條「害がなかったらの話だ。実際、その2冊は害がないと判断し、返しただろう?」

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