はじめに、闇の剣士目覚める。
[1/2]
前書き [1]次 最後 [2]次話
あの日、私は殺された………。
デザスト「返してもらうぞ。これで俺は完全に自由だ」
飛羽真「上條さん!」
上條「…闇黒剣月闇をお前に託す……きっと、お前の役に立つ………………」
飛羽真「………賢人も上條さんも……同じものを探してたんですね………」
こうして私は死んだ。背後から襲ってきたデザストに気づくことができず……いや、これも裏切りの代償なのだろう。
しかし、かつて私が助けた青年、神山飛羽真に託すことができた。ソードオブロゴスに『真の敵』がいること、私と富加宮が使っていた闇黒剣月闇の2つを……。
もう何も心配することはない。後のことはあいつに任せよう………。
そう思っていたんだが………。
上條(………ここは……どこだ?)
目を開ければ地獄のような光景ではなく、木材でできているであろう天井があった。しかも体が痛い………いや、痛い?
私は死んだのではないのか?仮にそうであるならば、痛みはないはずだ。なのに、なぜ生きている?いや、そもそもこれは夢ではないのか?それはないか……夢であるならば痛みはないはずだ。ただ痛みがある。そう思い込んでいるだけかもしれないが、それにしては………。
―――――?
だんだん視界が鮮明になってきたが、誰だこの少女は?耳も少しずつ聞こえるようになってきたが……。
―――――か?
上條(すまない、何と言っているかわからない)
―――――の―――――かな?でもあんなに―――――なるなんて、どこの妖怪かな?
途切れ途切れだが、今『妖怪』という言葉が出た。
妖怪?メギドみたいなものだろうか?少し起き上がるか……。
???「あ、あんまり動かないでください!まだケガが治ってないんですよ!?」
今度はちゃんと聞こえるようになったが、体が重い……起き上がるだけで全身に痛みが走る……。
???「びっくりしましたよ。店前であなたが倒れていたかと思えば全身ひどいケガをしていた上に、胸からたくさんの血が流れていたんですよ?幸い、永遠亭のお薬のおかげでその傷も治ったんですが………」
上條「永遠亭?何だそれは?」
見たことも聞いたこともないが、その薬のおかげでデザストから受けた傷を治したというわけか…それより、ここはどこなのか聞かなくては……。
上條「それより、ここはどこだ?私は死んだはずではないのか?」
???「え!?あなた死んだんですか!?……いや、それは後でいっか。ここは『鈴奈庵』という貸本屋です。その格好から見るに、外の世界から来たんですか?」
上條「外の世界?ワンダーワールドのようなものか?」
前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ