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幻想甲虫録
幕間2:白狼天狗のクワガタは変態という名の紳士?害虫?
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摩を吹き飛ばせるのはエクスしかいなかった。


輝夜「え、エクスゥ……!//////」


輝夜は赤面しながら涙目でめくられたスカートを押さえている。


エクス「夜摩、貴様………俺の前でよくそんなことが堂々とできるなァァァァァァ!!!」


激昂しながら吹き飛ばされた夜摩めがけて突進するエクス。そのまま自身の巨体を夜摩にぶつけるのかと思いきや、彼を踏み台にして空中に舞い上がった。
エクスは空中で宙返りすると、そのまま自身が踏み台にした夜摩めがけて落下。


エクス「『サマーソルトプレス』!!」

夜摩「ブナシメジッ!!」


動くこともできないまま夜摩はエクスの巨体に押し潰された。


夜摩「い、痛い……」

エクス「戦いとは痛いものだ。調子に乗るのも大概にしろよ?この女にとっての害虫という名の変態め!」

夜摩「が、害虫だって!?違うもん、害虫でも変態でもないもん!仮に変態だとしても、変態という名の紳士だよ!」

エクス「やっぱり変態じゃねぇか!!ふざけんじゃねぇぞ!!テメェのその首引きちぎってやろうか!!」


エクスは頭角と胸角で夜摩を挟み込むと、そのまま振り回し、空中へ放り投げる。


エクス「野郎オブクラッシャァァァァァアア!!『クロスダイブ』!!」


そして羽を広げ、地に落ちる直前の夜摩を回転しながら飛びかかってつかみ、地面に押さえ込むように引きずった。


夜摩「な、何なんだよ……この強さマジで半端じゃねぇ……!しかもさっきからずっとあいつのターンって……俺がいつもパイタッチに使ってる技も究極必殺技も何もかも出せねぇ……!」

エクス「オラ、立てよクソ野郎………覚悟しろよド変態クソビッチ野郎………テメェは俺を怒らせた………!」

夜摩「わっ……許してくださーーーいッ!!」


追い討ちをかけるようにすさまじい剣幕で夜摩にジリジリと近寄るエクス。彼の激しい怒りに恐怖しながら許しを請う夜摩。


エクス「許しはテメェが泣かせた姫に請いな。俺は最初からテメェを許す気はねぇんだ」

夜摩「お、お願いです!!今回だけはマジで見逃してください!!見逃してくれたらうちのパートナーの100の秘密全部教えてあげますから!!幻想郷の住人たちのバストサイズも教えてあげますからぁぁぁぁ!!」

エクス「やれやれ……テメェ、正真正銘の史上最低な変態虫だぜ……」


エクスにはもはや憎悪と殺意しかなく、抹殺すべき存在として見ていた。
男たちが聞けば興奮しそうな夜摩の命乞い。だがエクスは当然それを飲み込むはずもなく、夜摩をつかむ。


エクス「テメェのツケは!!!そんなんじゃ払えねぇぜ!!!」


夜摩をつかんだエクスは走り出す。



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