第十二幕その二
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「来たい時は何時でも来てね」
「そうさせてもらうよ」
トトも尻尾を振っています、そのうえでの返事でした。
ビリーナもです、臆病ライオンとお話をしました。
「あんたよく寝てよく歩いていたわね」
「そしてよく食べていたね」
「ええ、毎日ね」
「快適だったよ」
臆病ライオンはビリーナに答えました、彼も喉を鳴らしています。
「本当にね」
「それは何よりね」
「そして君もだね」
「私も快適だったわよ」
こう臆病ライオンに答えました。
「本当にね」
「そうだったね」
「だからまたね」
「ここに来たいね」
「そう思っているわ」
「私にとっては凄く慣れた場所だったわ」
アン王女は周り、果樹園の中を見回しながら答えました。
「本当にね」
「君の国も果樹園の国だからだね」
樵が言ってきました。
「だからだね」
「ええ、それでなのよ」
王女は樵にその通りだと答えました。
「私はごく自然に入られて」
「そして動けたね」
「自然にね、快適だったわ」
「君もだね」
「そうだったわ」
「ずっと生き生きしていたよ」
かかしも王女に言いました。
「普段からだけれどね、君は」
「今回は特によね」
「まるで自分の国にいるみたいにね」
「もうずっと生まれ育った国にいるみたいに」
本当にこうした感じでというのです。
「今回はね」
「親しむことが出来たね」
「そうだったわ」
「いや、素敵な毎日だったね」
神宝の言葉はしみじみとしたものでした。
「いつもお日様の下で思う存分身体を動かせて」
「美味しいものをお腹一杯食べられたよ」
ジョージは満面の笑顔で言いました。
「お菓子や果物、他のものもね」
「健康的だったわね」
恵梨香はにこにことして言いました。
「毎日ね」
「こうした生活も素敵だわ」
ナターシャは微笑んでいます、クールなお顔をそうさせています。
「そのことがよくわかったわ」
「何もかもが最高だったね」
カルロスは心からの笑顔になっています。
「本当に」
「また来てね」
ご主人は赤ちゃんを抱きながら言ってきました。
「そうしてね」
「そうさせておらいます」
「また機会があれば」
「是非そうさせてもらいます」
「そしてまた働かせてもらいます」
「そうさせてもらいます」
「是非ね、チョコもだよ」
赤ちゃんを抱きながら彼のお話もしました。
「喜んでくれるよ」
「静かな赤ちゃんですよね」
カルロスはその子を見ました、見れば今もぐっすり寝ています。
「全然泣かなかったですね」
「いや、これで結構ね」
「泣くんですか」
「お昼にね」
「そうなんですね」
「けれどいつもこの子達がいてくれるから」
お家の猫や犬達を見てお話し
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