第四百六十八話 【訓練】勝利に向けてその六
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「なら私もです」
「お兄ちゃんみたいに強くなるのね」
「そのことを目指します。ですから彼女も」
プリンツ=オイゲンも見て話した。
「他の手段で静かになってもらいます」
「ではどうする」
今度は一条が尋ねた。
「一体」
「お水を沢山飲んでもらいまして」
そうしてというのだ。
「そのうえで」
「水か」
「はい、お酒にはお水ですね」
「確かにな。水は酒を弱める」
一条もそれはと頷いて答えた。
「いいやり方だ」
「その様に」
「じゃあ後で飲むわね」
プリンツ=オイゲンは今は酒を飲みつつ応えた。
「そうするわね」
「言いつつ飲みますね」
ユニコーンはそんなプリンツ=オイゲンに困った顔を向けた。
「あの、本当に飲み過ぎは」
「荒れる元っていうのね」
「いえ、お身体に」
ユニコーンが言うのはこちらだった。
「ですから」
「まあこれ位なら大丈夫でしょ」
「お酒は飲むものよ」
赤城はむしろプリンツ=オイゲンより飲みつつ話した。
「こうしてね」
「あの、赤城さんも」
「飲み過ぎね」
「はい」
実際にというのだ。
「ですから」
「安心して。明日はお風呂に入るから」
「お風呂にですか」
「朝からね。そうしてね」
「お酒をですか」
「抜くから」
「二日酔いになった者は無理にでも入れる」
風呂にとだ、長門自身飲みつつ言った。
「そうして酔いを醒まさせる」
「蒸し風呂もあるから」
山城はこちらもと話した。
「お酒は思う存分抜いて」
「お風呂までなのは凄いわね」
クイーン=エリザベスも認めるところだった。顔は真っ赤になっていてそのうえで今は海老の握りを食べている。
「それは」
「はい、ここまでのおもてなしを受けてです」
「さらにお風呂までとは」
プリンス=オブ=ウエールズとフッドも続いた。
「素晴らしいです」
「これだけでもかなりというのに」
「お風呂はどんなものかしら」
クイーン=エリザベスはさらに飲みながら言った。
「楽しみね」
「大体察しがつくけれど楽しみだな」
松倉は笑って言った。
「じゃあ明日はな」
「朝起きるとな」
長門は松倉にも応えた。
「入ってもらう」
「そうしてだね」
「うむ、すっきりしてだ」
そうしてというのだ。
「そのうえでだ」
「訓練だね」
「それに入ろう、そこでだ」
長門は五代を見た、そして彼にも言った。
「貴方の強さをだ」
「見たいんだね」
「その目で。いいだろうか」
「うん、じゃあ明日はね」
五代は屈託のない笑顔で応えた。
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