第四百六十八話 【訓練】勝利に向けてその四
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「重桜は」
「そうなんだね」
「実は私達も戦いたくなかった」
アークロイヤルは本音も述べた。
「重桜とはな」
「じゃあ戦いになって」
「これは激しい戦いになると思った」
「それで実際にだね」
「激しい戦いだった」
「一人一人が滅茶苦茶強く」
「しかも団結力が強いので」
シェフィールドとエディンバラも椿も話した。
「辛い戦いでした」
「最初の一撃でもかなりやられましたし」
「正直セイレーンより厄介かも知れないとです」
フッドも本音を話した。
「思った程です」
「しかし味方ならだ」
こう言ったのはウォースパイトだった。
「実に頼もしい」
「だから今はだね」
「有り難い、若し重桜がグロンギと手を結んでいたなら」
ウォースパイトは五代に話した。
「そしてセイレーンも加わっていたら」
「勝てなかったかな」
「負けるつもりはないが」
それでもというのだ。
「苦しい戦いは覚悟していた」
「そうだったんだね」
「それはな」
「流石にグロンギにはつかないわ」
このことは飛龍が話した。
「私達も」
「セイレーンともだな」
「グロンギはそもそも会話が成り立たないし」
飛龍はウォースパイトに話した。
「私達にもいきなり攻撃を仕掛けて来たのよ」
「それならだな」
「手を結べる筈がないわ、それにセイレーンはね」
「その力を使ってもだな」
「敵よ」
このことは変わらないというのだ。
「だからよ」
「それはないか」
「ええ、ないわ」
絶対にというのだ。
「重桜を誤解してもらっては困るわ」
「そもそもあの連中と手を結べるとしたら」
翔鶴は首を傾げさせた。
「果たしてどんな人達かしら」
「セイレーンも会話が出来そうにないね」
五代は彼等のことを聞いてこう判断した、正体がわからないところも多いがそれでもというのである。
「そう思うと」
「私達もそのことは同じなので」
翔鶴は五代にも話した。
「セイレーンが敵ということは」
「その力を使ってもだね」
「はい」
それでもというのだ。
「ですから」
「それでだね」
「決してセイレーンにはつきません」
このことも言うのだった。
「何があろうとも」
「というかあの連中本当に会話出来ないから」
プリンツ=オイゲンは普段とは違う調子で言ってきた。
「一緒に戦うのなんて無理よ」
「そうなんだね」
「そうそう」
日本酒をぐびぐびと飲みながら話した。
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