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幻想甲虫録
白羽の子 ーいざ、紅魔館へー
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ラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」

コクワガタ「あのむしさん、なにがしたいのかな?なんできをなぐってるのかな?」

リュウガ「今の俺はッ!!負ける気がしねぇぇぇぇぇッ!!!」



ベキベキベキベキ
ドサァァァッ



外れはしたものの、木はヒャクレツケンによって音を立てながら倒れた。
それを見たウォズは冷や汗を流す。


ウォズ「なんという力だ………あのヒャクレツケンが我が魔王に当たっていたらと思うと………恐ろしい…………」

リュウガ「って、あれ?侵入者どこ?」

カリスマローグ「あいつ、本物のバカだな。すぐ後ろにいるってのに……」

リュウガ「へ?」


背後から気配を感じたのか、リュウガが振り向く。そこにはカリスマローグの言う通り、背後にソウゴがいた。


ソウゴ「行くぜ!挨拶代わりの『トルネードスロー』!!」

リュウガ「ギャアアアアアア!!目が、目が回るゥゥゥゥ!!」


轟天に決めたスーパートルネードスローには劣るものの、リュウガを前からガッチリと挟み込み、竜巻のごとく大回転。轟天の時とは違い、スムーズな動きだった。


ジェット「はぁ……今美鈴が気絶しているせいで誰に当たりに行こうとしていたのか気づいていないようですね」

咲夜「木を倒すのこれで何度目よ。この前なんて門の壁に穴を………」

霊夢「え、リュウガってそこまでパワーあるの?」


するとカリスマローグは大顎で何かを持つと、それを霊夢の前に掲げる。


【結構ある】オォラァ!!

霊夢「あなた、どんだけ口より看板で話したいのよ……」


そう、カリスマローグが掲げたのは看板。どうやら彼の癖らしく、最近看板で話すことが多いんだとか………。


ソウゴ「どりゃああああ!!」

リュウガ「ああああああああ!!」



バキッ



カリスマローグ「あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁ!!俺の看板がァァァァァ!!」


ソウゴのトルネードスローで吹き飛ばされたリュウガはそのままカリスマローグの看板へとまっしぐら。看板を突き破ったリュウガは立て続けに紅魔館の壁に激突してしまった。


リュウガ「な、何でぇ…………」

ウォズ「えーっと……これは……祝っていい………のか?」

こいし「なんていうか……微妙だね……」


呆れた様子で倒れたリュウガに近づく咲夜とジェット。リュウガは起こされると、悔しそうにソウゴを見る。


リュウガ「こ……こんなはずはぁ……」

咲夜「あのねリュウガ。美鈴が気絶してるせいで、今のあなたは周りが見えていない状態だったのよ?」

リュウガ「…
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